2018.05.05

ウインターカップ決勝の再戦、福大大濠が明成にリベンジ…冬を見据えた“時間の使い方”も経験

福大大濠が68-42と明成を圧倒した [写真]=青木美帆
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 5月4日、高校男子バスケットボールの交流戦、「第31回能代カップ 高校選抜バスケットボール大会」の第2日が、秋田の能代市総合体育館で開催された。

 この日の第1試合は、明成高校(宮城県)vs福岡大学附属大濠高校(福岡県)。「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」決勝の再戦は福大大濠が68-42と明成を圧倒し、リベンジに成功している。

 中田嵩基土家大輝横地聖真と昨年の主力メンバーが多く残った福大大濠と、田中裕也以外のスタメンは総入れ替えの明成とでは、チームの成熟度の差には大きな差がある。序盤から福大大濠が大量リードを奪い、終盤はお互い下級生中心の布陣で戦ったが、全国屈指の実力校同士の対戦は、点差以上に気の引き締まった、見応えのあるものになった。

ルーズボールに飛びこむ選手たち [写真]=青木美帆

 福大大濠の片峯聡太コーチは、前日の試合が15時開始、この日の試合が9時開始だったことを受けて、同じように試合間隔がタイトになるウインターカップ準決勝と決勝戦のタイムスケジュールを意識したとのこと。

「毎年決勝当日はドタバタするので、その準備のために、『今日はしっかり体を作っていけ』と選手たちに言いました。決めるべきところでしっかりシュートを決めたり、体をぶつけながらねじこんだりするプレーがもう少し欲しかったですね。点差は開きましたが、次にゲームできるのが楽しみになりました」と試合を振り返った。

[写真]=青木美帆

 最終試合は、ホストチームの県立能代工業高校(秋田県)が、前年の同大会優勝チーム、洛南高校(京都府)に78-69で完勝。指揮を執る小野秀二アシスタントコーチは、「昨日はリバウンドに出遅れていたので、今日はとにかく相手にセカンドチャンスを与えないことを意識させました。我々のやりたいディフェンスが多くの時間で達成できました」と笑顔を見せた。

 各試合の結果は以下のとおり。なお、大会は5日まで開催される。

◆男子
明成高校 42-68 福大大濠高校
船橋市立船橋高校 76-115 中部大学第一高校
中部大学第一高校 90-58 明成高校
福大大濠高校 99-83 市立船橋高校
能代工業高校 78-59 洛南高校

◆女子
帝京安積高校 83-32 能代高校

大会ホームページ
https://ncup.snowland.net/2018/

文・写真=青木美帆

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