2019.04.12

2019年の女子注目選手(2)田中万衣羽(四日市商業)「昨夏のベスト4を経験した点取り屋ガード」

今年はキャプテン兼エースとしてチームを引っ張る田中[写真]=田島早苗
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。

■女子注目選手(2)田中万衣羽(3年/四日市商業高校/三重県)

 昨年のインターハイでチーム史上初となるベスト4入りを果たした四日市商業高校(三重県)。その時のスターターで唯一下級生だった田中万衣羽は、鋭いドライブを武器とし、3ポイントシュートも要所で沈めるなど得点力の高い選手だ。また、昨年のインターハイでは、準々決勝で27得点を挙げて逆転勝利の立役者となるなど勝負強さも持ち合わせる。

 新チームでは、キャプテンとして、そしてエースとしてチームを引っ張り、「第32回東海高等学校新人大会」でも強気のプレーが目を引いた。

「先輩たちがいなくなって、それでチームが弱くなった思われるのは悔しいし、先輩たちにも申し訳ないので、昨年とは違うカラーを出して自分たちなりに勝とうと言ってやっています。昨年は先輩に頼っていたところがあったのですが、今年は絶対自分が点を取ること。すべてに絡んでいって、点を取ることを意識しています」と田中。その言葉どおり、東海新人では2回戦で岐阜女子高校(岐阜県)に71-84で敗れたが、「相手は技術も全て上だけど、チャレンジしようと思って、シュートも積極的に行きました」と、34得点を奪取した。

 チームとしては「外回りのディフェンスに留学生センターに対する守り方」という主に防御の面で大きな課題が明るみになったが、それも次につながる良い経験となっただろう。目標は“全国上位”だが、三重県の新人大会では、いなべ総合学園高校に敗れて2位。まずは「先のことを考えずに、県大会から一戦一戦勝ち進もうと思っています」と、田中はインターハイ予選に向けて気持ちを新たにしていた。

写真・文=田島早苗

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