4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
■松岡木乃美(3年/浜松開誠館高校/静岡県)
「個人的には新チームになってキャプテンをやらせてもらっているのに、できていないところや足りないところがたくさんありました。そこはインターハイに向けてもっと強化していきたいです」と、3位となった2月の「第32回東海高等学校新人大会」を終えてこう語ったのは浜松開誠館高校(静岡県)の松岡木乃美。右からのドライブや振り向きざまのジャンプシュートが得意と語る松岡は、体を張ったリバウンドやルーズボールなど、泥臭いプレーも身上とする。
「昨年から試合に出させてもらっている分、私がやらないとみんなの気持ちも上がらないと思うので、自分から動いていこうと思っています」と言うように、今年は得点やリバウンド、リーダーシップなどあらゆる面で責務を負う。そんな中、参考にしているのは昨年まで一緒に戦ってきた先輩の鈴木侑(現・筑波大学1年)だ。
「侑さんはリバウンドをすごく取ってくれて。私もあれだけリバウンドを取りたいと思ったし、ドライブにも積極的に行って点を取っていたので、先輩がやってきたことを私も真似しながら上手くなっていきたいです」
新チームも昨年のチーム同様に絶対的な高さこそないが、タフなディフェンスに速い攻めなど、機動力を特長とするスタイルは変わらない。今年1年、下級生の頃から主力を担ってきた松岡が、そのスタイルを先頭に立って体現しチームを引っ張っていくに違いない。
写真・文=田島早苗