4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
■林真帆(3年/岐阜女子高校/岐阜県)
「インサイドの選手を使いながら、アウトサイドの選手もドライブで切ったり、外角シュートを打ったりできたことが良かったと思います」
「第32回東海高等学校新人大会」を2年ぶりに制した岐阜女子高校(岐阜県)の林真帆は、表彰式後、笑顔で勝因を語った。林がシューターとして主軸を担ったのは昨年から。だが、昨年のインターハイ決勝では3ポイントシュートが枠を捉えず、わずか2得点と苦しんだ時もあった。それでも徐々に経験を積んで力を付けると、キャプテンとして挑んだ東海新人大会では準決勝で3ポイント4本を含む14点。決勝でも14得点(3ポイントは2本)を挙げ、得点源の一角として安定した力を発揮した。
「外のシュートは簡単に打たせてもらえなかったのですが、その分、今回はジャンプシュートが少しできたので、これからも外角シュートの精度を上げていきたいです」と林。大会では、外角シュートに対して相手の厳しいマークに遭ったが、その分、ドライブを積極的に試みるシーンも多かった。「シュートを打とうと構えた時に、ディフェンスが出てきたらドライブができるチャンスなので、肩入れて強く攻めることを意識していました」。
昨冬に全国優勝を経験。「3年生から大きなプレゼントをもらったので、それを恩返しするという意味で東海新人大会は気持ちが強く出せたと思います」と、練習の相手をし、また大会会場にも足を運んでくれた先輩たちへの感謝を言葉にする。それと同時に、「インサイドにディフェンスが寄った時にアウトサイドの自分たちがディフェンスを崩してシュートまで持っていけるようにしたいです」と、林はしっかりとした口調で課題も語っていた。
写真・文=田島早苗