2019.06.12

2019年の女子注目選手(14)大家未羽(埼玉栄)「攻防においてカギを握るチームのエース」

ディフェンスやアシストでもチームを引っ張るシューターの大家[写真]=田島早苗
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。

■女子注目選手(14)大家未羽(3年/埼玉栄高校/埼玉県)

「オフェンスリバウンドを取られ過ぎました。ボックスアウトを徹底できず、(大きい相手と)一緒にリバウンドに跳んでしまいました」

「令和元年度関東高等学校女子バスケットボール大会 兼 第73回関東高等学校女子バスケットボール選手権大会」の準決勝、昭和学院高校(千葉県)に惜敗した埼玉栄高校の大家未羽は、こう試合を振り返った。

 3年生の大家は、シューターではあるものの、「ディフェンスもパスもできる」と、指揮を執る目由紀宏アシスタントコーチが信頼を置く選手。攻防においてあらゆる面での貢献が大きく、関東大会では大事な場面での得点が光った。チームのベスト4入りに一役買った存在ではあるが、自身は「県大会などではあまり緊張することはないのですが、(関東大会は)初日の1試合目から緊張しちゃって。喉がつまるような感じで、体も硬かったかなと思います。それと、シューターをやらせてもらっているのに連続でシュートを決めることができなくて、普段の練習でやってきたことを発揮できませんでした」と反省しきり。

 だが、関東大会の3試合をとおして得たことも多い。1回戦の八雲学園高校(東京都)戦では、同じく外角シュートを得意とし、ポイントゲッターである吉田眞子とのマッチアップでディフェンスに手応えも感じたという。

「そういった良かったことは継続していきたいですし、チームとしてはディフェンスがダメだったので、練習から精度を上げてやっていきたいと思います」

 関東大会から日を経ずして15日からインターハイ県予選に挑む埼玉栄。大家自身も2年ぶりの全国大会出場に向けて「得意な3ポイントシュートを決めていきたいです」と、気持ちを新たにしていた。

写真・文=田島早苗

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