2019.07.15

インターハイ女子注目選手(2)高橋未来(京都精華学園)「勝負強さにも磨きをかける攻撃の要」

U17日本代表としてW杯にも出場した高橋[写真]=三上太
本格的に取材を始めたのが「仙台の奇跡」と称された2004年アテネ五輪アジア予選。その後は女子バスケをメインに中学、高校と取材のフィールドを広げて、精力的に取材活動を行っている。

7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目選手をピックアップした。

■女子注目選手(2)高橋未来(3年/京都精華学園高校/京都府)

 昨年度、U17女子日本代表として「FIBA U17女子バスケットボールワールドカップ2018」にも出場した高橋未来は、京都精華学園にとって欠かすことのできない絶対的なエースガードである。スピードに乗ったドライブと、そこからのストップジャンプシュートは絶品。マッチアップするディフェンスは容易に止めることができないだろう。さらに近畿大会の準決勝、大阪薫英女学院高校(大阪府)戦での第4クォーター最終盤には、2点差に迫る3ポイントシュートを立て続けに決めるなど、勝負強さにも磨きをかけている。

 しかし本人も認めるとおり、ポイントガードとしてのゲームコントロールは課題の1つだろう。

「昨年は下級生だったのでとりあえず攻めることを第一に考えていました。でも今年は自分がミスをしてしまうとチームの流れも悪くなってしまいます。だから考えてボールを回したり、シュートを狙ったりしているのですが、そのあたりがまだうまくできていません。ボールを持ちすぎてしまって、その時に自分が行くのか、回すのかがインターハイに向けた課題です」

司令塔としてゲームコントロールも担う[写真]=三上太

 最上級生になり、しかもキャプテンであることへの責任からか、昨年以上にボールへの執念を見せ、ディフェンスやルーズボールでもチーム内で存在感を示している。

 チームの課題にディフェンスを挙げる高橋。選手としても、キャプテンとしても抱えるものは小さくないが、インターハイに向けた挑戦こそが高橋をより高いレベルへと導くはずだ。

写真・文=三上太

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