2019.07.18

インターハイ男子注目校(3)東山(京都)「昨年からの中核は継続、今年こそ上位進出を狙う」

近畿大会決勝戦では洛南相手に26点差をつけ勝利
本格的に取材を始めたのが「仙台の奇跡」と称された2004年アテネ五輪アジア予選。その後は女子バスケをメインに中学、高校と取材のフィールドを広げて、精力的に取材活動を行っている。

7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目チームをピックアップした。

■男子注目チーム(3)東山高校(京都府)

 近畿ブロック大会を圧倒的な強さで優勝した東山高校は、今年こそ全国で上位を狙えると意気込んでいる。

 今年こそ、というのは、昨年もそれだけの力があると自負しながら、インターハイでは3回戦で準優勝の中部大学第一高校(愛知県)に1点差で敗れ、ウインターカップでは2回戦で、優勝した福岡第一高校(福岡県)に当たるという不運。むろんそれを超えられなかったのは、それだけの力でしかなかったという見方もできるが、一方で近畿大会終了後に大澤徹也コーチが「あとは組み合わせ次第」というのも、いくつかの有望校と早い段階での対戦がなければ……いや、それらと当たっても十分に上位を狙えるという自信の表れでもある。

 その根拠は昨年からガード・フォワード・センターの軸が変わらないこと。つまりはポイントガードを務める米須玲音(2年)とスモールフォワードの松野圭恭(3年)、そしてインサイドの要であるムトンボ・ジャン・ピエール(2年)のラインである。特に米須は昨年以上にパスの視野、種類、精度が向上し、206センチながら、それ以上のウイングスパンを持つ“ジャンピ”ことムトンボとのピック&ロールは強力な武器だ。松野はドライブも3ポイントシュートもあるフォワードで、昨年唯一の懸念材料だったフォワードの得点力を十分にカバーする力をつけてきている。

加えて大澤コーチがキーマンに挙げる脇坂凪人(3年)の3ポイントシュート力と、オールラウンドのプレーできる中川泰志(2年)の成長もチーム力アップに大きな影響を与えている。

大澤コーチがキーマンに挙げる脇阪 [写真]=三上太

 そうした経験のある5人だが、ポイントガードの米須は「昨年はセットプレーが多く、ほとんど走る展開はなかったけど、今年はみんなが走れるので、そこからリズムを作ることができる」と昨年以上の手応えを感じている。

 課題はシックスマンをいかに見出すか。「昔らから東山は『6番手がいれば』と言われるんです」と卒業生でもある大澤コーチ。「出てこなければスタメン5人の精度を上げるだけ」とも言うが、やはりシックスマンの育成はインターハイに向けた急務だろう。

 精度の高さを自負するスタメンにしても「インターハイまでにディフェンスの強度を上げる必要があるし、トランジションももっと速くできる。ハーフコートオフェンスももっとバリエーションも増やしたいし、やはり全体の底上げが必要です」と語る。

攻撃の起点となる米須 [写真]=三上太

 結果としてインターハイは、ともに順当に勝ち上がればベスト4をかけて福岡第一と対戦することになる。舞台としても、相手としても、十分に見ごたえのある試合になるだろう。そのためにも、そこに至るまでを丁寧に戦いたい。

写真・文=三上太

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インターハイ2019 特設ページ
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