2019.07.31

劇的な逆転勝ちの大阪桐蔭、3年連続4強入りが懸かる大一番に挑む!

1点差で開志国際を撃破した大阪桐蔭[写真]=兼子慎一郎
取材歴15年目でミニバス、中学、高校、大学、トップリーグに日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、白いユニフォームを身にまとった大阪桐蔭高校(大阪府)の選手たちの笑顔が弾けた。

 開志国際高校(新潟県)との3回戦はまさに死闘。というよりは、「ずっと相手に押されていて、最後の最後でひっくり返した」と永井雅彦アシスタントコーチが言うように、開志国際に長い時間主導権を握られていた。

 それでも、大きなリードを許さず、5~10点ビハインドぐらいで開志国際についていったのは、ゾーンディフェンスの存在が大きいだろう。「相手選手の能力が高く、トランジションも速い」(永井AC)という理由から試合では幾つかのゾーンディフェンスを用いた大阪桐蔭。結果、能力の高い相手ガード陣に不用意な得点を与えることはなく、前日の試合では95点を奪ったチームの得点を65点に留めた。

 攻めては第3クォーター終盤に松川侑里香の3ポイントシュートを含む連続得点で開志国際を捉えると、第4クォーターではエドポロアニイタのリング下のシュートに祢宜菜々葉の3ポイントで、意地を見せる開志国際に対して一歩も引かず。すると残り52秒、エドポロのシュートがリング下でねじ込んだシュートが決勝点となり、66-65で逆転勝ちを収めたのだった。

両チームトップの26得点を挙げた松川侑里香[写真]=兼子慎一郎

 試合終盤に勝負強さを見せた祢宜とエドポロは、昨年から主力を担う2人。昨年のインターハイではベスト4入りも経験している。さらにチームとしても、インターハイでは2年連続でベスト4となっていた。それだけに、「プレッシャーはありました。だけど、先輩たちが築き上げてくれたものを自分たちの代で崩すのは悔いが残るので、絶対に勝ち切ろうと思っていました」と、祢宜は言う。

 その祢宜とエドポロが試合の大事な場面でシュートを沈めたのは、去年の経験、そして『負けたくない』という気持ちが相手より勝ったからであろう。特に祢宜は、相手の開志国際のガード・小野寺佑奈とは中学時代に全国大会で対戦しており、「中学で対戦した時に勝ったので、絶対に負けたくないと思ってました」という思いもあったという。

「いつも声を出していないことをコーチたちには言われていたので、今日は自分の声が大事だと思って、出すようにしていました。明日は気持ちで負けず自分たちが今までやってきたプレー、練習してきたことを出し切って勝ちに行きたいです」と、祢宜は激戦を振り返りながら、明日の準々決勝に向けて意気込む。

 準々決勝の相手は北海道の名門・札幌山の手高校。「胸を借りるつもりです。やることやって結果付いてくると思います」と、永井AC。大阪桐蔭は、あくまでも自然体で自分たちの持てる力を最大限に発揮する構えだ。

文=田島早苗

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