2019.10.07

【いきいき茨城ゆめ国体】少年男子は福岡が京都相手に完勝、50点差をつけ連覇へ王手

福岡は試合開始から京都を圧倒した
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 10月7日、茨城県で開催中の「第74回国民体育大会 バスケットボール競技」は大会4日目を迎え、日立市池の川さくらアリーナでは少年男子の準決勝が行われた。

 福岡県vs京都府の対戦となった準決勝第1試合。福岡は立ちあがりから間山柊(福岡大学附属大濠高校)、浅井英矢(福岡県立北筑高校)、ハーパージャン ローレンスジュニア(福岡第一高校)の連続得点で流れをつかむと、開始約3分間で10-0のランに成功。対する京都は、米須玲音(東山高校)のパスから周りの選手がシュートを放つも、キエキエトピー アリ(福岡第一)のブロックに遭うなど思うように得点が伸ばせない。その後も、福岡の速い展開についていけず、第1クォーター終了時点で福岡が19点リードを作った。

 続く第2クォーター、福岡はベンチメンバーを織り交ぜながらも攻守で相手を圧倒し、同クォーター残り3分で46-16。54-18で試合を折り返すと、第3クォーターでも22-9と力の差を見せつけ、最終スコア89-39で勝利。50点差をつける余裕の試合運びで決勝進出を果たした。

間山とアリはともに2年生(左から)

 得点力のある大西一輝(洛南高校)が初戦で負傷するアクシデントに見舞われたものの、2回戦、準々決勝は20点差以上をつけて快勝を収めていた京都。しかし、福岡相手にはわずか39得点に抑えこまれ大敗を喫した。大澤徹也監督は、「もうちょっと戦えると思いましたけど、試合の入りで差がついてしまった。追う展開の中で、ディフェンスから点差を少しずつ詰めていくことも40分とおしてできなかったです」と試合を振り返った。

 今大会より、少年の部は早生まれの高校2年生および高校1年生、中学3年生のU16世代で構成されており、高校1年生がメンバーの大半を占める。普段は東山を率いる大澤監督は、福岡との差を「積んでるエンジンが違う」と表現し、「一つひとつのオフェンスの強さであったり、ディフェンスの圧が違う。昨日まではいい状況でバスケットができていましたが、うまくいかない時に1年生では対応能力がない感じました」とも言及。

 準決勝敗退となったが、今大会に出場した6名の東山の1年生については、こう話した。「この下級生がこれから何人試合に絡めるか。絡める子が出てこないといけないですけど、まだまだ鍛え方が弱いと感じました。12月(のウインターカップ)までにできることをやっていきたいです」。

 なお、京都は3位で大会を終了。2連覇を目指す福岡は、明日の決勝で宮城県と対戦する。

■試合結果
福岡 89-39 京都(@池の川さくらアリーナ)
福岡|30|24|22|13|=89
京都|11|7|9|12|=39

取材・文=小沼克年

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