10月26日に船橋アリーナで行われた「平成31年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会 (ウインターカップ2019)千葉県予選会」にて、千葉経済大学付属高校が初優勝を飾った。1月の県の新人戦ではベスト8止まりだったが、試合を重ねるごとに成長を遂げた同校。このウインターカップ予選決勝では全国常連校の昭和学院高校にも勝利し、初のウインターカップ出場権を獲得した。決勝戦後、キャプテンとしてチームを引っ張る土屋奈緒子(3年)に話を聞いた。
取材・インタビュー・写真=小沼克年
――初優勝、ウインターカップ初出場おめでとうございます。今の率直な気持ちから聞かせてください。
土屋 新人戦の頃はチームが思うようにいかなかったですけど、そこから大会を重ねるごとに雰囲気が良くなり、それぞれの役割も徹底できてきました。ウィンターカップ予選ではチーム一丸となって戦えてましたし、ウィンターカップ出場、優勝という目標も達成できたので本当に良かったです。
――昭和学院との決勝戦の勝因は何だと思いますか?
土屋 千葉経済らしいリバウンドからの速攻で、どんどん点数が取れたことだと思います。
――土屋選手自身のチーム内での役割を教えてください。
土屋 ガードかつキャプテンなので、練習中から周りに指示を出すことです。まだまだできていない部分が多くて迷惑をかけていますけど、周りの選手が積極的に声をかけてくれているので助かっています。
――今日の試合では、第3クォーターでセンターの優博美(3年)選手がファウルアウトとなってしまいました。その時の心境はいかがでしたか?
土屋 とにかくチームを代表して試合に出ているので、「目標達成のために自分ができることをしよう」という気持ちでした。
――大会期間中、チームがいい方向に変化した感覚はありましたか?
土屋 今までは練習中もパスミスや簡単なミスが多かったですけど、決勝戦までの1週間は「短い時間でも内容の濃い練習をしよう」と心がけたことで実際にミスも減りました。ウインターカップに出場できたのは昭和学院が関東大会で優勝して出場枠が増えたから、と思われなくなかったですし、「優勝という目標を達成できるようにしよう」と(池端直樹)先生から話もあったので、自分たちも短い時間を大切にできたんじゃないかと思います。
――12月23日に開幕する初のウィンターカップは、どのような大会にしたいですか?
土屋 自分たちらしい、リバウンドやしつこいディフェンスから速攻が出せるようにしたいです。自分たちがやりたいバスケを、悔いのないように出せたらいいなと思います。