2019.12.13

【次世代の主役に迫る③】三谷桂司朗(広島皆実)「チームを勝たせられるような活躍をしたい」

高い得点力を誇るオールラウンダーの三谷桂司朗[写真]=Basketball King
取材歴15年目でミニバス、中学、高校、大学、トップリーグに日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

バスケットボール界の冬の風物詩とも言えるウインターカップが、いよいよ12月23日に開幕する。令和元年を締めくくる「SoftBank ウインターカップ2019 令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会」では、どんな選手が大会を彩ってくれるのか——。ここでは、ウインターカップから世界へと羽ばたいてほしい次世代の主役たちに迫った。

【次世代の主役に迫る③】
三谷桂司朗 広島皆実高校3年(広島県)/191センチ/PF

ルーキーながらスターターを務めた2年前はインターハイとウインターカップでベスト8。2年生になった昨年からはチームのエースとして、三谷桂司朗は得点を量産してきた。そして2年ぶりにベスト8入りを果たした今年のインターハイでは3試合戦って1試合平均で30.66得点を記録。今年から本格的にオールラウンダーとしてコート狭しと暴れるポイントゲッターは、高校最後の冬、先輩たちが果たせなかったベスト4以上の成績を目指す。

インタビュー=田島早苗

収穫と課題を得た夏のインターハイ

――インターハイでは2年ぶりのベスト8となりました。
三谷 3回戦の実践学園高校戦(東京)では、直前にキャプテンの阿部優月(3年)が試合に出られないということになり、自分がゲームキャプテンを務めることになりました。試合の流れは途中までは接戦でしたが、終盤に自分たちが練習してきたディフェンスからブレイクという形が出て、試合の内容も良い形で終われたと思っています。

でも、その次の報徳学園高校戦(兵庫)で、自分たちの課題でもある留学生に対してどう守るか、どう点を取っていくかというのを克服できないまま臨んでしまい、それが結果にも出てしまったと感じています。インターハイを終えてからは、留学生がいる相手に対してどう攻めるかに重点を置いて取り組んできました。

今年は留学生とマッチアップする機会は少ないですが、マッチアップした場合は、アウトサイドから狙うのはもちろん、それだけだとチームの点が伸びないので、自分自身がチームのために体を張ってインサイドで戦うことも必要だと考えています。

――個人的にインターハイで見えてきた課題はありますか?
三谷 シュートまで持っていけてもフィニッシュで甘いところがあり、何回かシュートがこぼれてしまった場面があったので、リングにアタックした時のレイアップシュートなどを確実に決め切る力が課題だと感じました。

――課題克服の手応えは感じていますか?
三谷 練習から積極的にリングに向かうのは当然で、シュート体制の時にディフェンスの位置を見てどういったシュートを選択するか。それは自分の中でも余裕を持ってプレーできているとは感じています。

――今年から本格的にオールラウンドに攻めることが役割になった中、春から夏、夏から冬に掛けてできるようになってきたことはありますか?
三谷 オールラウンドなプレーし始めた春の頃は、自分の中でもできる選択肢が狭くて、その狭い中でやってきたという印象でした。やりずらい時期もあったのですが、その時と比べると今は状況判断などができるようになっていると思うので、選択肢が広がったと思います。

――その中で今、得意なプレーというと?
三谷 今はユーロステップを使っています。それと好きな得点パターンはペイントアタックしてレイアップでシュートに持って行った時です。

――参考にしている選手はいますか?
三谷 NBAのヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が好きなので、YouTubeなどでプレーを見て、ユーロステップの使い方をマネしています。

国際大会での経験がプレーの幅を広げる

――昨年は「FIBA U18 アジア選手権大会2018」、そして今年は「FIBA 3×3 U18アジアカップ2019」に出場。3x3では優勝も果たしました。
三谷 3人制(3x3)では5人制と比べるとファウルのジャッジが甘いところがあります。なかなかファウルもらえなかったりするのですが、その中でシュートを決め切るコンタクトの仕方だったり、ドライブで瞬時にトップスピードに入ることだったりは勉強になりました。

――将来的にはどのような選手になりたいと思っていますか?
三谷 世界的に見たら特別大きいわけではないので、上のポジションをやると思います。インサイドもアウトサイドもどのプレーもできるような柔軟性のあるポイントカードになりたいです。それと点を取ることが好きなので、得点力を上げて、世界でも戦える選手になりたいと思っています。

――高校最後の大会が近付いていますが、高校3年間で成長したところは?
三谷 1年生の頃は自分から何かプレーするというのはなかったのですが、学年が上がるにつれてエースという自覚も出てきて、自分が行動を起こさないといけないという思いが強くなりました。広島皆実に入って主体性というか積極性が芽生えたと思います。

――ウインターカップの話になりますが、昨年は桜丘高校(愛知)と対戦して初戦敗退でした。
三谷 昨年は満足のいく結果は残せなくて、富永啓生さん(レンジャー・カレッジ/アメリカ)と対戦はできたのですが、ディフェンスも富永さんを意識するあまり留学生にやられたというケースがたくさんあったと思います。留学生がいないからこそチームでどう守っていくのかということは感じましたし、自分一人で解決できるところもたくさんあったなと思っています。

――ウインターカップに向けた抱負をお願いします。
三谷 仲間を信じる時は信じて、チームが苦しい時間帯や流れが来そうな時に自分が決めるところでしっかりと決められるように。チームを勝たせられるような活躍をしたいと思っています。

インターハイでは、個人の記録としては得点王(ベスト16以上のチーム)になりましたが、ウインターカップではチームはベスト4、個人としてもインターハイの記録を超えるような点数を取りたいです。

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