2019.12.16

【ウインターカップ注目選手】高橋未来(京都精華学園)「厳しいマークをかいくぐり、得点量産なるか」

スピードのあるドライブと、ストップジャンプシュートで得点を量産する高橋[写真]=兼子慎一郎
本格的に取材を始めたのが「仙台の奇跡」と称された2004年アテネ五輪アジア予選。その後は女子バスケをメインに中学、高校と取材のフィールドを広げて、精力的に取材活動を行っている。

12月23日から武蔵野の森総合スポーツプラザとエスフォルタアリーナ八王子で幕が開ける「SoftBank ウインターカップ2019 令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。今年度から出場チームが例年の男女各50チームから60チームに拡大し、頂点までの道のりは一層険しくなった。そんな高校バスケット界最高峰の大会を前に、バスケットボールキングでは今大会で注目すべき選手を紹介していく。

■ウインターカップ女子注目選手(6)高橋未来(3年/京都精華学園高校/京都府)

 スピードのあるドライブと、ストップジャンプシュートで得点を量産する京都精華学園のエースガード。もちろんディフェンスがシュートを警戒してくれば、チームメートにアシストを出すこともできる。そんな持ち味を高橋は中学から数えて6年、京都精華学園で着実に磨きあげてきた。昨年まで課題に挙げてきたゲームコントロールも上達し、最終学年の今年はキャプテンにも就任したことで、チームをまとめるリーダーシップも身につけた。

 キャリアを振り返っても、中学3年時には「全国中学校バスケットボール大会」で準優勝、昨年はU17女子日本代表として「FIBA女子U17ワールドカップ2018」に出場、今年は「日・韓・中ジュニア交流競技会」に参戦するなど、国内外でキャリアを積み上げている。それだけに高校ではいまだ破れていない全国ベスト4の壁を高校生活最後のウインターカップで突破したい。

岐阜女子相手に“リベンジ”のチャンスは訪れるか[写真]=兼子慎一郎

 ただ、もちろん相手チームの厳しいマークはまず高橋に向けられるはず。そこをどうかいくぐってチームを勝利に導けるか。チームが乗り越えたい壁と同様に、高橋にとっても最後に乗り越えるべき壁は決して低くない。

 昨年のウインターカップではメインコートの一歩手前、準々決勝で岐阜女子高校(岐阜県)に敗れている。また、今年のインターハイでも準々決勝で岐阜女子に敗れている。「三度目の正直」として岐阜女子を超えるためには、まず準決勝まで勝ち上がらなければならない。メインコートでその大一番を制すことができれば、ファイナルで挑むのは中学時代のキャリア越えだ。

 今大会に向けたモチベーションとしてはこれほどはっきり見えるものもない。それを実現させるためにも高橋は今大会でもチームの先頭を切って、走り続ける。

文=三上太

ウインターカップ2019のバックナンバー

BASKETBALLKING VIDEO