2020.12.15

【ウインターカップ2020注目選手】三田七南(昭和学院)「キャリアを積んできたチームを束ねるマルチプレーヤー」

1年生の時から昭和学院の主力を担ってきた三田七南[写真]=小沼克年
元バスケットボールキング編集部。主に国内バスケ(Bリーグ、高校・大学バスケ)を中心に取材活動中。バスケでオウンゴールしたことあります。

 東京にて12月23日から29日の期間で開催される「SoftBank ウインターカップ2020 令和2年度 第73回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。今年度はインターハイ、国体も中止となったため、ウインターカップが最初で最後の全国大会となるが、ここで注目を集める選手を紹介する。

■ウインターカップ女子注目選手(6)三田七南(3年/昭和学院高校/千葉県)

 13年連続43回目のウインターカップに臨む昭和学院高校(千葉県)。同校は新チームのキャプテンを決める際、例年であれば話し合いで決めることが多いという。だが今年は、鈴木親光コーチからの指名によりキャプテンが決まった。

 指揮官から指名されたのは、3年生の三田七南。1年生の頃からスターターに名を連ね、この3年間で誰よりも経験を積んできたこともあり、「もともとやる気はありました」と彼女にとっても納得のキャプテン就任だった。

 プレーではインサイドを主戦場とする三田だが、オールラウンドな働きでチームに勢いをもたらす存在だ。今年はより一層プレーの幅が広がり、武器であるリング下での1対1やリバウンドに加え、3ポイントシュート、ボール運びも難なくこなす。

 1試合のみとなったウインターカップ千葉県予選の直後には、「自分が思い切りプレーすることで、チームの流れも良くなると思っています。今日の試合もドライブやオフェンスリバウンドを頑張った点は評価できると思います」と話しており、本戦でもチームをまとめるオールラウンダーとして期待がかかる。

最上級生となった三田が再び冬のメインコートを目指す[写真]=小沼克年

 一方で、一番の課題は「集中力」と三田。これは自身だけでなくチーム全体にも言えることだと指摘する。その言葉通り、10月末の千葉英和高校との試合は最終的に大差で勝利したものの、第2クォーターでは相手にペースを握られリズムを崩した。

 チームが上手くいかないときこそ力を発揮するのが、真のキャプテンと言える。三田は「勝負どころで責任感のあるプレーを」と意気込み、目標の全国制覇へ自信をのぞかせる。

「今年の全国大会は一発勝負で怖い部分がありますが、自分たちのプレーを最大限に出せば大丈夫だと思っています」

写真・文=小沼克年

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