2021.02.12

澁田怜音からハーパージャンジュニアまで…プロの舞台に挑戦した11人の“高校生Bリーガー”を振り返る!

歴代の高校生Bリーガーたち[写真]=B.LEAGUE
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 2月6日に行われたB1第20節において、福岡第一高校から特別指定選手として琉球ゴールデンキングスに加入したハーパージャンジュニアがBリーグ最年少出場記録を更新した。これを受けて、バスケットボールキングとスポーツナビが共同制作するBリーグ応援番組「B MY HERO!」では高校生Bリーガーを特集し、歴代の高校生Bリーガーたちの活躍を振り返った。

 本稿では番組でも紹介した各シーズンの高校生Bリーガーを、彼らが残したスタッツなどとともにあらためて振り返る。番組のアーカイブはバスケットボールキングのYoutubeチャンネルでいつでも視聴可能なので、本記事と併せて楽しんでほしい。

■2016-17シーズン

澁田怜音&永田渉(盛岡南高校→岩手ビッグブルズ

[写真]=B.LEAGUE


○高校3年次の主な大会成績:2016年インターハイ1回戦敗退、ウインターカップ2回戦敗退
○シーズンスタッツ
澁田
B2 17試合出場/平均プレータイム:11分44秒
平均得点:4.2/平均リバウンド:0.7/平均アシスト:1.3/平均スティール:0.5/平均ブロック:0.1/FG成功率:37.5%(24/64)/3P成功率:31.0%(9/29)/FT成功率:87.5%(14/16)

永田
B2 2試合出場/平均プレータイム:0分43秒
平均得点:0.0/平均リバウンド:0.0/平均アシスト:0.0/平均スティール:0.0/平均ブロック:0.0/FG成功率:0.0%(0/1)/3P成功率:0.0%(0/1)/FT成功率:0.0%(0/0)

 盛岡南高校で主力を担った澁田と永田は、2017年1月5日に岩手ビッグブルズと特別指定選手契約を結んだ。先に出場機会を得たのは澁田で同月28日の信州ブレイブウォリアーズ戦でデビューし、同試合で当時のBリーグ最年少得点記録を更新。最終的に17試合に出場し、平均4.2得点を挙げる活躍を見せた。

 一方、永田は2月19日の西宮ストークス戦でデビューを果たし、当時のBリーグ最年少出場記録を更新。高校卒業後は明治大学に進学し、現在4年生。今後の動向に注目が集まる。

水野幹太(福島南高校→福島ファイヤーボンズ

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績:2016年インターハイ3位、ウインターカップ2回戦敗退
○シーズンスタッツ
B2 12試合出場/平均プレータイム:15分30秒
平均得点:5.3/平均リバウンド:1.3/平均アシスト:1.0/平均スティール:0.8/平均ブロック:0.3/FG成功率:30.9%(21/68)/3P成功率:27.6%(8/29)/FT成功率:81.3%(13/16)

 2017年2月1日、福島南高校3年時に福島ファイヤーボンズに特別指定選手として加入した。地元出身の有望株として大きな期待を掛けられた水野は、同月4日のアースフレンズ東京Zで初出場を果たすと、いきなり11得点を挙げる活躍。さらに翌5日の試合でも13得点をマークするという鮮烈デビューを飾った。

 水野はその後も多くの出場機会を得て、最終的に12試合に出場。平均プレータイムは15分30秒となった。

■2017-18シーズン

ダシルバヒサシ(浜松学院高校→三遠ネオフェニックス

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績:2017年インターハイ1回戦敗退、ウインターカップ県予選敗退
○シーズンスタッツ
B1 4試合出場/平均プレータイム:1分46秒
平均得点:1.3/平均リバウンド:0.8/平均アシスト:0.0/平均スティール:0.0/平均ブロック:0.0/FG成功率:50.0%(2/4)/3P成功率:50.0%(1/2)/FT成功率:0.0%(0/0)

 2018年2月28日に三遠ネオフェニックスに加入したダシルバヒサシは、B1初の“高校生Bリーガー”となった。同年3月17日の新潟アルビテックスBB戦で初出場を果たし、当時のB1最年少出場記録を18歳9カ月17日に更新。さらに3月31日のシーホース三河戦では3ポイント1本を含む5得点を記録し、B1最年少得点記録を18歳10カ月0日に更新した。

齋藤瑠偉(羽黒高校→山形ワイヴァンズ

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績: 2017年インターハイ1回戦敗退、ウインターカップ県予選敗退
○シーズンスタッツ
B2 1試合出場/平均プレータイム:1分58秒
平均得点:0.0/平均リバウンド:0.0/平均アシスト:0.0/平均スティール:0.0/平均ブロック:0.0/FG成功率:0.0%(0/0)/3P成功率:0.0%(0/0)/FT成功率:0.0%(0/2)

 山形県の強豪校である羽黒高校のエースとして活躍していた同県出身の齋藤は、2018年1月16日に山形ワイヴァンズと特別指定選手契約を結んだ。契約後はなかなか試合に絡めない日々が続いたが、3月25日の信州戦でついにデビューを果たし、約2分間プロの舞台を経験した。

半澤凌太(福島南高校→福島ファイヤーボンズ

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績:2017年インターハイ1回戦敗退、ウインターカップ1回戦敗退
○シーズンスタッツ
B2 4試合出場/平均プレータイム:3分37秒
平均得点:2.0/平均リバウンド:0.8/平均アシスト:0.5/平均スティール:0.0/平均ブロック:0.0/FG成功率:25.0%(3/12)/3P成功率:16.7%(1/6)/FT成功率:50.0%(1/2)

 2018年2月2日に福島と特別指定選手契約を結んだ半澤は、2月4日の岩手戦で早速試合に出場し、9分52秒の出場時間で3ポイント1本を含む6得点を記録。Bリーグ最年少出場記録と最年少得点記録を同時に更新した。その後、筑波大学に進学した半澤は2020-21シーズンも福島と特別指定選手契約を結んでいる。

井上宗一郎(福岡大学附属大濠高校→ライジングゼファー福岡

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績:2017年インターハイ優勝、ウインターカップ準優勝
○シーズンスタッツ
B2 11試合出場/平均プレータイム:3分40秒
平均得点:1.3/平均リバウンド:0.9/平均アシスト:0.1/平均スティール:0.2/平均ブロック:0.1/FG成功率:29.4%(5/17)/3P成功率:11.1%(1/9)/FT成功率:75.0%(3/4)

 高校3年時から200センチの長身を誇り、各年代の日本代表としても活躍してきた井上。2018年1月17日に特別指定選手としてライジングゼファー福岡に加入すると、3日後の20日に行われたバンビシャス奈良戦でデビューを果たす。翌21日には約6分間の出場で6得点3リバウンドとインサイドで存在感を放った。

■2019-20

河村勇輝(福岡第一高校→三遠ネオフェニックス

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績:2019年インターハイ優勝、ウインターカップ優勝
○シーズンスタッツ
B1 11試合出場/平均プレータイム:22分13秒
平均得点:12.6/平均リバウンド:2.0/平均アシスト:3.1/平均スティール:1.5/平均ブロック:0.0/FG成功率:38.9%(42/108)/3P成功率:37.3%(22/59)/FT成功率:76.7%(33/43)

 3年時にインターハイとウインターカップの2冠を果たし、個人としては高校No.1選手との呼び声が高かった河村。2020年1月20日に三遠と特別指定選手契約を結ぶと、同月25日の千葉ジェッツ戦に出場して8得点を記録し、B1最年少出場記録と最年少得点記録を更新。続く第2戦では21得点をたたき出し、高校生離れした活躍で瞬く間に世間の注目を集めた。

 河村は最終的に最終的に11試合に出場し、1試合平均12.6得点をマーク。2019-20シーズンの新人賞ベスト5の一人に選ばれた。

三谷桂司朗(広島皆実高校→広島ドラゴンフライズ

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な大会成績:2019年インハイベスト8、WC1回戦敗退
○シーズンスタッツ
B2 9試合出場/平均プレータイム:2分41秒
平均得点:1.1/平均リバウンド:0.4/平均アシスト:0.0/平均スティール:0.1/平均ブロック:0.2/FG成功率:15.8%(3/19)/3P成功率:0.0%(0/8)/FT成功率:80.0%(4/5)

 広島県出身の三谷は、同県の強豪校である広島皆実高校で1年時からスターターを務め、年代別代表に加え、3x3の日本代表メンバーに選出されていた。三谷は3年時のウインターカップ本大会前となる2019年12月18日に広島ドラゴンフライズとの特別指定選手契約が発表され、同月29日の福島戦でデビューした。現在は筑波大学でプレーしている。

■2020-21

米須玲音(東山高校→川崎ブレイブサンダース

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な成績:2020年ウインターカップ準優勝
○シーズンスタッツ
B1 0試合出場/平均プレータイム:0分00秒
平均得点:0.0/平均リバウンド:0.0/平均アシスト:0.0/平均スティール:0.0/平均ブロック:0.0/FG成功率:0.0%(0/0)/3P成功率:0.0%(0/0)/FT成功率:0.0%(0/0)

 下級生の頃から高校バスケ界屈指のポイントガードとして評価を高め、1学年上の河村勇輝との司令塔対決でも注目を集めた東山高校の米須。特別指定選手として加入した川崎ブレイブサンダースでは、分厚い選手層ゆえにこれまで出場機会は得られていないが、次世代のスター候補の一人であることは間違いない。

ハーパージャンジュニア(福岡第一高校→琉球ゴールデンキングス

[写真]=B.LEAGUE


○高校時の主な成績:2020年ウインターカップベスト8
○シーズンスタッツ
B1 3試合出場/平均プレータイム:3分29秒
平均得点:1.7/平均リバウンド:1.0/平均アシスト:0.0/平均スティール:0.0/平均ブロック:0.0/FG成功率:28.6%(2/7)/3P成功率:0.0%(0/2)/FT成功率:50.0%(1/2)

 強豪・福岡第一高校で1年時から全国大会のメンバー入りを果たし、全国制覇を複数回経験。3年時はキャプテンとしてチームをけん引したが、ウインターカップではベスト8で涙を飲んだ。

 その後、琉球ゴールデンキングスに特別指定選手として加入したハーパーは2月6日のレバンガ北海道戦で初出場を果たし、翌7日に初得点を記録。Bリーグ最年少出場記録と最年少得点記録を塗り替えて見せた。

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