2021.07.26

地元開催のインターハイを駆け上がる…帝京長岡と開志国際の新潟勢は3回戦へ

帝京長岡高校と開志国際高校は、3回戦進出を決めた[写真]=Basketball King
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 7月26日、新潟県長岡市で「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)男子の部」の2日目が行われ、シティホールプラザ アオーレ長岡、長岡市市民体育館で2回戦が行われた。

 地元新潟県での開催となった帝京長岡高校と開志国際高校はともに勝ち上がり、3回戦へとコマを進めた。

 1回戦、100点ゲームで九州学院高校(熊本県)を破った開志国際は、尽誠学園高校(香川県)との2回戦に臨んだ。試合は第1クォーターで4点のリードを奪うと第2クォーターからはさらに加速。今春から同校へ転入学した介川アンソニー翔(2年)がゲームハイの24得点などもあり最後は99-53で勝利を飾った。

 一方、第3シードのため2回戦からの登場となった帝京長岡は、富田高校(岐阜県)と対戦。試合の出だしにリードを奪われる苦しい展開となったが、第1クォーター終盤で逆転に成功すると、じりじりと粘る富田を引き離していき、最後は86-68で勝利を収めた。 

 試合後、開志国際の富樫英樹コーチは、ミスが多かった前日の1回戦と比較し、「昨日よりは良かったですね」と試合を振り返った。さらに「1年生やアンソニーは4月にチームに加入したばかりなので、試合慣れといったところではまだまだ。ただ伸び代はあるので、試合ごとによくなっていけばと思います」とコメントした。

 明日(27日)の3回戦は、第4シードの中部大学第一高校(愛知県)との対戦。「リバウンドが重要になってくる」と語った富樫コーチは、「明日が山場です。選手たちもここに照準を合わせていると思うので、(勝てれば)光が見えてくるかなと。明日のことしか考えていません」と力を込めた。

 富樫コーチは本丸中学校の指導に当たっていた2008年に、地元新潟で開催された「第38回全国中学校バスケットボール大会」で優勝。このときのエースは息子の富樫勇樹であった(千葉ジェッツ)。今回、高校の指導者となって夏の全国大会を地元開催で迎えることに。富樫コーチ自身は中高での夏制覇、そして現在のチームでは2度目のインターハイ優勝を狙う。

 対する大会2日目に初戦を終えた帝京長岡の柴田勲コーチは、現在、チームの強みである「粘り強さ」をさらに構築中だという。「大事な局面で力を合わせられるか、相手の粘りに打ち勝てるのか。今日はそういう意味では粘り強くやってくれたと思います」と語った。

 今回のインターハイは、地元新潟ということだけでなく、試合会場は学校のある長岡市。「初戦で終わらないようにというプレッシャーがありました。でも、選手たちはよく耐えてくれたし、よく頑張ってくれました。地元長岡で日頃お世話になっている方々に恩返しできるときかなと思っています。明日以降も厳しいと思いますが頑張りたいですね」とプレッシャーは感じながらも地元の人たちへの思いを言葉にした。

 ともに3回戦まで勝ち上がった地元新潟県の2チーム。第3シードの帝京長岡は柳ヶ浦高校(大分県)と、開志国際は第4シードの中部大学第一との決戦を迎える。今日は両チームとも長岡市市民体育館での戦いだったが、明日からはシティホールプラザ アオーレ長岡に舞台を移す。ともに決勝を目指す地元2チームに今後も注目だ。

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