2021.08.11

初戦快勝の桜花学園…エース朝比奈は「シュートを確実に決めていきたい」と気を引き締め直す

初戦は26得点7リバウンド2ブロックという数字を残した朝比奈[写真]=バスケットボールキング編集部
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 8月11日、「令和3年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」は女子2回戦が行われ、シード校が登場。新潟市秋葉区総合体育館では前回大会(2019年)優勝の桜花学園高校(愛知県)が福島県代表の郡山商業高校と対戦した。

 試合は、出だしからガードの横山智那美(2年)のドライブからのシュートや朝比奈あずさ(3年)のインサイドプレーなどで得点を重ね、桜花学園が先行する。これに平下結貴(3年)らも続き、第1クォーターを終えて34-6と大量リードを奪った。その後も点を積み重ね、全員得点で終えた桜花学園。最後は95-44と大差を付けて3回戦へとコマを進めた。

 初戦を快勝で終えた桜花学園。だが、キャプテンの朝比奈は「出だしは良かったのですが、第2クォーターはディフェンスのところでミスが出て、それで点を取られてしまったので、改善していきたいです」と反省点を挙げる。また、個人としては両チーム最多の26得点を挙げたものの、「シュートを決め切れていないところがあったので、確実に決めていきたいです」と、やはり3回戦に向けて気を引き締め直していた。

 また、指揮を執る井上眞一コーチは、試合結果云々ではなく、「メンタルが弱い」と選手たちに言及。「東海大会決勝もそれが原因で負けました。まだ勝ちたい気持ちが伝わってきません」とも語った。

 桜花学園は、髙田真希(デンソーアイリス)、三好南穂、馬瓜エブリン(ともにトヨタ自動車アンテロープス)と、3人の卒業生が東京2020オリンピックの女子日本代表のメンバーに名を連ねた。銀メダル獲得に「すごいこと。よく頑張ったと思います。渡嘉敷(来夢/ENEOSサンフラワーズ)が不在のところをみんなで頑張った。特に髙田は一番仕事をしたのではないかと思います」と井上コーチはコメントした。

14得点を奪ってチームに勢いをもたらした平下[写真]=バスケットボールキング編集部

 その髙田も馬瓜もかつて成し遂げたインターハイ優勝。今は3年生が中心となって伝統を引き継ぎ、今年も夏の頂点を狙っている。

「全員がしっかり攻め気を持ってリングにアタックすることが大事だと思います。明日も相手は外回りで攻めてくると思うので、そこを全員でしっかり守ること。それと持ち味であるディフェンスからブレイクでどんどん走って攻めていきたいです」と朝比奈は、3回戦に向けての抱負を語った。

 桜花学園は明日、新潟市亀田総合体育館にて福岡大学附属若葉高校(福岡県)と対戦する。

取材・文・写真=田島早苗

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