2021.12.29

準決勝敗退に悔しさをにじませた井手口コーチ「もう少し良いチームを作ってあげられた」

帝京長岡戦を振り返った井手口コーチ[写真提供]=日本バスケットボール協会
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 28日に行われた「SoftBank ウインターカップ2021 令和3年度 第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子準決勝で、福岡第一高校(福岡県)は帝京長岡高校(新潟県)との戦いに敗れ、今大会をベスト4で終えることになった。

「ペース配分等々含めて…キャリアがないというか。そういうゲームになってしまいました」と語ったのは、福岡第一の井手口コーチだ。

「いい感じで逆転で終わるかなというのはあったんですけど、帝京さんの粘り強いディフェンスとか、しぶといシュートだとか、7番の島倉(欧佑)君のリバウンドだとか、ああいうところがウチには足りないところだったかな」と試合を振り返る。

 前半を終えて34-28と6点をリードしていた福岡第一だったが、第3クォーターで8-20とオフェンスが停滞。第4クォーターでは徐々に点差を詰め、残り2分に佐藤涼成の3ポイントシュートで同点に追いつく。しかし最後に決まったのがそのシュートとなり、61-67と逆転勝利には至らなかった。

 終盤にシュートが決めきれなかったことについては、「苦しいときに誰に預けたら点を取ってくれるとか、そいいうところがやっぱりキャリアがないから。どうしても佐藤と轟(琉維)になってしまうんですけど、そこはしっかり守られて。あとの選手がいまひとつ、何もできずにね。見てるようなオフェンスになっちゃったかな」とコメントを残した。

 今年はどのチームも感染症の影響で大きく練習に制限がかけられたが、「彼らとあと何ヵ月か一緒にバスケットできたらね、もう少し良いチームを作ってあげられたと思うんですけど。あまりに時間が足りなかったかなと思います」と悔しさをにじませる。

 だが、チームの核の一人である轟はまだ2年生だ。「だいぶたくましくはなったんですけどね、もう身長は伸びそうにないので。あと1年後には大学生になりますから、しっかり体作りして。バスケットの技術は良いと思うのであとはディフェンスですね」と、エースへ期待の言葉を述べた。

 今大会はベスト4に終わった福岡第一だが、日本一に返り咲く挑戦はもう始まっているようだ。

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