2022.07.19

インターハイ男子注目選手(1)星川開聖(洛南)「フィジカル面での自信をのぞかせる点取屋」

近畿大会決勝では33得点をマークした星川 [写真]=吉田孝光
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 7月27日から8月1日にかけて香川県で行われる「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。熱戦が期待される夏の祭典の開幕を前に、バスケットボールキングでは大会で活躍が期待される注目選手をピックアップした。

■男子注目選手(1)星川開聖(洛南)

 洛南高校(京都府)の連覇で終えた6月の「令和4年度 第69回近畿高等学校バスケットボール大会」(以下近畿大会)では、準決勝で28得点、決勝でも33得点を挙げて優勝に大きく貢献した星川開聖(3年)。下級生から主力を担う押しも押されもせぬ洛南のエースだ。

 兄の堅信(早稲田大学3年)と同じく1対1に強さを見せるポイントゲッターは、近畿大会でもオールラウンドな攻めを披露。華麗なシュートや力強いリバウンドで、大きな存在感を示した。

 本人は「留学生がいるチームとの対戦もありましたが、フィジカル面で自信がつきましたし、ドライブや3ポイントシュートも結構打つことができたので、そこはプラスにしていきたいと思います」と大会を振り返った。

 フィジカルでいえば、一目で分かるほど、昨年より体が大きくなった印象を受ける。それを本人に問うと「2年生のときに上半身を本格的に鍛えはじめて、今は体重が増えたので脚の方を重点的に鍛えてスピードをつけるようにしています」という答えが返ってきた。

 実際にトレーニングでスピードが上がった実感もあるそうで、インターハイでは大型留学生との対戦にも“強さ”と“速さ”で挑む構えだ。

 そんな星川に対して「点数を取ったり、シュートを決めたりといったことは、ドンドンやればいいと思っています」と得点力に関して太鼓判を押したのが指揮を執る河合祥樹アシスタントコーチ。一方で、「自身のプレーだけでなく、他選手のことをカバーしてあげて、よりチームがうまく回るようにしてもらいたいと思います」ともコメント。「彼には全部を求めているし、それができるポテンシャルのある選手だと思っています」と更なるレベルアップも期待していた。

「1年生の頃から試合に出させてもらっているので、先生方、先輩たち、家族に恩返しができるようなプレーをしたいです」と星川。

 U18日本代表候補にも名を連ねる星川が、高校最後の夏にどんなプレーを見せてくれるのか、期待がかかる。

持ち前のシュート力に加えてフィジカル面での成長が楽しみ [写真]=吉田孝光


文=田島早苗
写真=吉田孝光

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