2022.07.27

竹内兄弟や辻直人、比江島&谷口に寺嶋と日本代表を多数輩出/出身校別で見るBリーガー 洛南高校編

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 豊富な全国大会出場経験を持ち、“バスケットボールの強豪”と呼ばれる高校がいくつかある。才能豊かな中学生を迎え入れ、独自のメソッドやハイレベルな競争のなかで鍛え、磨き上げ、次のステップへと送り出す。プロの舞台では、そうした強豪校出身の選手が数多くプレーしている。

 では、数ある強豪校はそれぞれどのような選手を輩出してきたのだろうか。本企画では現在B1、B2でプレーする各校のOB選手たちをピックアップして紹介する。今回取り上げるのは洛南高校(京都府)。史上2校目となるウインターカップ3連覇を果たした名門で、これまで数多くの日本代表選手を輩出してきた。

※IH=インターハイ WC=ウインターカップ
※ピックアップするのは記事掲載時点でB1・B2クラブに所属する選手

◯洛南高校出身Bリーガー

■2000年4月〜2003年3月在籍
竹内公輔宇都宮ブレックス
竹内譲次大阪エヴェッサ
▼主な成績
IH:00年・3回戦敗退|01年・3回戦敗退|02年・3位
WC:00年・1回戦敗退|01年・3位|02年・優勝

■2005年4月~2008年3月在籍
辻直人広島ドラゴンフライズ
田村晋越谷アルファーズ
▼主な成績
IH:05年・ベスト8|06年・準優勝|07年・ベスト8
WC:05年・3位|06年・優勝|07年・優勝

■2006年4月~2009年3月在籍
比江島慎宇都宮ブレックス
谷口大智島根スサノオマジック
▼主な成績
IH:06年・準優勝|07年・ベスト8|08年・3位
WC:06年・優勝|07年・優勝|08年・優勝

■2007年4月〜2010年3月在籍
小林遥太仙台89ERS
▼主な成績
IH:07年・ベスト8|08年・3位|09年・ベスト8
WC:07年・優勝|08年・優勝|09年・ベスト16

■2008年4月〜2011年3月在籍
笹山貴哉ファイティングイーグルス名古屋
谷口光貴熊本ヴォルターズ
▼主な成績
IH:08年・3位|09年・ベスト8|10年・2回戦敗退
WC:08年・優勝|09年・ベスト16|10年・2回戦敗退

■2010年4月〜2013年3月在籍
伊藤達哉名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
▼主な成績
IH:10年・2回戦敗退|11年・ベスト8|12年・準優勝
WC:10年・2回戦敗退|11年・ベスト8|12年・3位

■2011年4月〜2013年3月在籍
森井健太横浜ビー・コルセアーズ
▼主な成績
IH:11年・ベスト8|12年・準優勝|13年・ベスト8
WC:11年・ベスト8|12年・3位|13年・ベスト16

■2013年4月〜2015年3月在籍
荒川颯レバンガ北海道
大庭岳輝横浜ビー・コルセアーズ
寺嶋良広島ドラゴンフライズ
鈴木悠介山形ワイヴァンズ
▼主な成績
IH:13年・ベスト8|14年・3位|15年・2回戦敗退
WC:13年・ベスト16|14年・2回戦敗退|15年・ベスト16

■2014年4月〜2016年3月在籍
津屋一球サンロッカーズ渋谷
柳川幹也バンビシャス奈良
▼主な成績
IH:14年・3位|15年・2回戦敗退|16年・県大会敗退
WC:14年・2回戦敗退|15年・ベスト16|16年・ベスト16

■2015年4月〜2017年3月在籍
小西聖也京都ハンナリーズ
▼主な成績
IH:15年・2回戦敗退|16年・県大会敗退|17年・県大会敗退
WC:15年・ベスト16|16年・ベスト16|17年・ベスト16

 上記が洛南高校出身のBリーガーとなる。2022年7月15日時点で、17名もの選手がB1・B2のクラブに所属している。

 古くから強豪として全国に名を轟かせていた洛南。インターハイ初制覇は1990年、ウインターカップ初制覇は竹内公輔竹内譲次が3年時の2002年に果たした。当時からともに200センチを超える長身を誇った2人は、ツインタワーとして大会を席巻。決勝では石崎巧(元琉球ゴールデンキングスなど)擁する北陸高校を2点差で撃破し、ともに大会ベスト5に選ばれた。

 その後、2006年には3年生に湊谷安玲久司朱(BEEFMAN.EXE)、2年生に辻直人田村晋、1年生に比江島慎谷口大智という強力なメンバーをそろえて2度目のウインターカップ優勝を果たす。さらに、翌年には小林遥太、翌々年には笹山貴哉谷口光貴といった具合に、後にプロ入りを果たす逸材が次々と入学する。

 最終的に比江島と谷口が在籍した3年間で、洛南はウインターカップ3連覇を達成。インターハイでは優勝を逃しながらも、冬には圧倒的な強さを見せることから、“冬の洛南”とも呼ばれることとなった。比江島の世代卒業後は、3年に伊藤達哉、2年に森井健太を擁した2012年にインターハイ準優勝。ウインターカップでも3位という好成績を残している。

洛南高校時代の津屋一球[写真]=大澤智子


 2013年には荒川颯大庭岳輝寺嶋良鈴木悠介といった面々が入学。翌年には津屋一球柳川幹也も入学し、インターハイで3位入賞を果たす。しかし、2016年に京都府のライバル・東山高校に敗れて45年ぶりにインターハイ出場を逃すと、その後は4年連続でインターハイに出場できない苦しい時代を迎えてしまう。

 それでも、今シーズンから京都ハンナリーズでルーキーイヤーを迎える小西聖也に加え、大学生ながらすでに特別指定選手としてプロの世界を経験した笹山陸飯尾文哉星川堅信など、逸材を輩出し続けている点は変わらない。今夏のインターハイで現役選手たちがどのようなプレーを見せるのか、多くのファンが注目していることだろう。

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