2022.07.31

“旋風”起こした藤枝明誠、ベスト4で敗退…スコアラーの霜越洸太朗「入りでペースをつかめなかった」

準決勝・福岡第一戦で両軍最多27得点を挙げた霜越洸太朗[写真]=伊藤大允
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 7月31日、香川県で「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)男子の部」準決勝が行われ、藤枝明誠(静岡県)が福岡第一(福岡県)と対戦した。

 2013年以来となる決勝進出を目指した藤枝明誠。福岡第一に3ポイントシュートを立て続けに沈められ、第1クォーターを22-28で終えると、続く第2クォーターでは激しいプレッシャーからボールを奪われ、41-52で試合を折り返す。

 11点のリードを許して迎えた後半は相手に負けじと得点を奪うも、逆転には至らず78-84で試合終了。藤枝明誠にとって3大会ぶりのインターハイはベスト4という結果に終わった。

 準決勝で両チーム最多となる27得点を挙げた霜越洸太朗(3年)が試合後取材に応じ、「(試合の)入りで自分たちのペースをつかめず、福岡第一さんの速攻を止め切れず相手の流れになってしまった」と立ち上がりでの後悔を口にし、「途中からリバウンドが取れてシュートが入って自分たちのペースになりましたが、細かいミスからいらない失点を与えてしまいましたし、リバウンド・ルーズボールの部分で負けていたと思います」と敗因を分析した。

 この試合で霜越は5本の3ポイントシュートを成功。大会を通じてシュートタッチが好調で、アウトサイドシュートが相手の脅威になっていた。3ポイントシュートの成功数については「単純にうれしいことではあります」と喜んだものの、「今日の試合に関して言えば勝利につながっていないので、決めるべき時に決められないのは課題です。もっと決めればチームの勢いが増すので、もっとシュート力を上げたい」と語った。

 現体制では全国大会へ出場した経験がなく、チームとして初めて全国の舞台に立った藤枝明誠。霜越は「誰も全国大会の舞台が分からないので、全員がチャレンジして楽しもう」という心境で大会に臨んだと明かし、「自分たちのやることを徹底してここまで来られたと思うが、今日の試合ではできなかった。チームとして未完成ですし、細かいところを徹底していきたい」と今後を見据えた。

 仙台大学附属明成(宮城県)や北陸(福井県)など全国常連校を次々と撃破するなど、大会の“台風の目”となった藤枝明誠の戦いはベスト4で幕を閉じた。5カ月後に控えるウインターカップへ向けて「フィジカルや走る部分を強化したい」と霜越は闘志を燃やした。

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