2022.09.03

河村勇輝が逗子開成の1日監督に就任…高校生を自己流で指導「すごく楽しい時間になった」

河村がイベントで逗子開成高校をサプライズ訪問 [写真提供]=ASICS ✕河村勇輝 監督就任イベント ※撮影時のみマスクを外しています
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 9月3日、逗子開成高校にて『ASICS×河村勇輝 監督就任イベント』が行われた。

 7月7日から31日にかけて同イベントの募集が行われ、応募した202校の中から逗子開成が選ばれた。

 練習開始前、コーチが選手たちの前で突然の引退宣言。唖然とした表情を見せた選手たちの前に、コーチは「新しいコーチが来ています」と紹介すると、“1日監督”の河村がサプライズで登場した。イベントの詳細を伝えられると、選手たちはアシックスから新たに発売された『UNPRE ARS LOW』を着用。真新しいバッシュに履き替え、練習をスタートさせた。

選手にバッシュを手渡す河村 [写真提供]=ASICS ✕河村勇輝 監督就任イベント

 オールコートツーメンの練習から開始。「パスを出してから前を向くこと」、「最後のシュートでトラベリングしないこと」といったアドバイスを送り、河村自身も選手たちとともにコートを駆け回った。

 その後は河村のパスから始める1on1、ステップバックシュートの練習も実施。選手たちのプレーに「ナイスディフェンス」、「グッドショット」などと声を掛け、時には選手を呼んで事細かに指導した。最後は10分間2本のミニゲームを実施。選手たちは河村に見守られながら、学んだプレーを実践した。

 約2時間のクリニックはあっという間に終了。現役日本代表選手から直接指導を受けた選手たちは充実した表情を見せ、「勉強になりました」などとコメントした。

身振り手振りで選手を指導 [写真提供]=ASICS ✕河村勇輝 監督就任イベント

 約3カ月の日本代表活動を終えたあとのイベントだったが、河村は「バスケットに対して違う関わり方をすることで、新しい刺激を受けて、リフレッシュできている部分もあります」と話し、「こういったクリニックは初めてだったので、指導者のすごさを感じました。高校生の熱気を感じられて、すごく楽しい時間になりました」と感想を口にした。

 今回の指導は「自己流」。選手たちと年齢が近いということもあって「弟」のように見ていたようで、「楽しくできればいいと思っていました。指導者というより、僕がこれまでやってきたことを少しでも伝えられればいい、といったスタンスでした」と明かした。

 河村自身も多くの名選手を輩出する福岡第一高校時代に現役選手と接する機会があり、今でも思い出に残っているという。

「福岡第一高校ではOB戦が毎年あり、僕もBリーガーと試合をしたことがあります。その時はBリーガーのレベルの高さを感じました。僕は今、逆の立場です。高校生や子どもたちに教えられることは少ないかもしれませんけど、一緒にバスケットをするだけでもいい思い出になると思います。そういった経験を伝えていければと思います」

 逗子開成は全国大会に出場するような強豪校ではなく、中高一貫のいわゆる“進学校”。バスケットボールで日の目を見ることは少ないが、部活動に励む選手たちにとって最高の思い出になっただろう。

「ナイスプレー」などと声を掛け続けた [写真提供]=ASICS ✕河村勇輝 監督就任イベント

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