2022.12.29

リバウンド面で大きく貢献した開志国際の武藤俊太朗、「完璧なオールラウンダー」を目指す

ゴール下で存在感を見せた武藤俊太朗 [写真]=バスケットボールキング
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 12月29日に東京体育館で「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子決勝が行われ、福岡第一高校(福岡県①)を88-71で下した開志国際高校(新潟県①)がウインターカップ初制覇を達成した。

 30得点を挙げた介川アンソニー翔、16得点22リバウンドでゴール下を支配したバシール ファイサル モハメッド、9アシストを記録した2年生司令塔の澤田竜馬、要所で3ポイントシュートを決めた1年生の平良宗龍と、タレントぞろいの開志国際だが、武藤俊太朗の貢献度も見逃せない。

 190センチのオールラウンダーは、激戦となった準決勝の藤枝明誠高校(静岡県)で23得点21リバウンドと圧巻のパフォーマンス。決勝でも介川に次ぐ20得点に11リバウンド1アシスト2ブロックと躍動して、ベスト5に選出された。

 エースとモハメッドの脇を固めた武藤は「自分のリバウンドはどのチームにとっても嫌だと思います」と自信をのぞかせたうえで、「自分がディフェンスリバウンドを取れば、ブレイクにつながります。モハメッドが相手の留学生をボックスアウトした時は、自分が取ることを意識していました」と振り返った。

 福岡第一には「令和4年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」決勝で敗戦。ウインターカップでのリベンジに向けてトレーニングに励んでいたというが、「練習の雰囲気が良くなかった時、寮の部屋に集まって、『今はここがあまり良くないよね』などと話し合っていました。いい練習を続けていけるように工夫しました」と、選手主動で取り組んできた。

 富樫英樹コーチは選手たちに「自主性」(武藤)を求める指揮官のため、チーム練習は基本的に1時間30分以内に終えるという。武藤は2時間30分から3時間ほどの自主練習を行い、「シューティングマシーンを使ったり、ドリブルやハンドリングの練習をやったりしていました。ドライブや3ポイントで成長できたと思います」と、開志国際での3年間でスキルを磨いてきた。

介川アンソニー翔に次ぐ20得点とオフェンスでも活躍 [写真]=伊藤大允

 高校でのキャリアを終えた武藤は、今後に向けて決意を口にした。

「まだ完璧なオールラウンダーではないので、ポイントガードぐらいのハンドリング能力を身につけて、相手にとって止めづらい選手になりたいです。目標の選手はルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)選手。いつ見ていたのかわからないようなパスを出しますよね。ピックを使ったあと、どこを使うのかといった“目”がすごいと思います」

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