「今日は合わせのプレーが出来たので、良かったです」
こう声をそろえて2回戦を振り返ったのは大阪府女子代表の樟蔭中学校の木本桜子と木本桃子。チームを引っ張る双子のプレーヤーだ。
「2020年度 第1回 全国U15バスケットボール選手権大会(Jr.ウインターカップ2020-21 )」の2日目、前日の1回戦でRCSクラブ(秋田県)に競り勝った樟蔭中は、2回戦でRED WINGS(宮崎県)と対戦。
試合は前半から樟蔭中がリードを奪ったものの、その差は僅か。第3クォーター終盤にはRED WINGSの猛追に遭い、1点差に詰められた場面もあった。しかし、第4クォーターに入ると、木本ツインズの活躍で再び点差を広げた樟蔭中。残り2分半の時点で12点差を付けると、最後はリードを守り切り、57-49で勝利した。
「樟蔭らしいプレーができて良かったのですが、最後、(相手に)当たられた時に焦ってしまい、ミスが続いてしまいました。上(の回戦)に行ったら、今日みたいに当たってくるチームが多くなると思うので、それに対してどれだけ我慢できるか。次からはもっと落ち着いてプレーしないといけないと思います」と試合の感想とともに反省点を語ったのはキャプテンの桜子。
一方の桃子も「途中点差が開いたけど、最後に相手のプレッシャーに押されて点差が縮まり、チームとしても焦ってしまいました。そこは改善していかないと上には進めないので、改善していきたいです」と勝利に浮かれることなく3回戦に向けた課題を語っていた。
「お互いにパスもするし、走ったりもする」(桜子)という2人は、息の合った合わせのプレーをこの試合でも披露。『(パスを)取ってくれるだろう』といったような直感もあるという。
それでも目標とする選手ともなると異なるようで、「私はパスをすることが好きなので、河村勇輝さん(東海大学/横浜ビー・コルセアーズ)です」と桜子。対する桃子は「(中学の)先輩である宮城楽子(大阪薫英女学院高校)のようになりたいです。スピードがあって、緩急の使い分けに憧れます」と言う。
2回戦では15得点12リバウンド6アシストの桜子と28得点12リバウンド5アシストをマークした桃子。
『ベスト4』というチームの目標達成のために。明日の3回戦に向けて「最後の当たられた時にどれだけ我慢できるか。(明日以降に向けて)そこは改善していきたいです」(桜子)、「3年間、岡田(済子)コーチに教えてもらったことをコートで全部発揮できるように、チームみんなで一生懸命頑張りたいです」(桃子)とそれぞれに意気込みを語った。
文=田島早苗