試合序盤のリードを守りきり78-72で韓国代表を撃破し、第5回東アジアバスケットボール選手権大会で幸先の良いスタートを切った日本代表。スターターとしてチーム2位タイの10得点を挙げ、チームを勢いづかせた比江島慎(シーホース三河)は、新生日本代表に確かな手応えを感じている。
「最初はディフェンスや緊張感もあってバタバタしてしまい、オフェンスで貢献できなかった」と語るとおり、開始1分39秒に3ポイントシュートを決めてからはしばらくネットを揺らすことができなかった。それでも、「ゲームにしっかり入れた」後半では要所で得点を重ね、存在感を示した。
もっとも、オフェンス面では「もっともっとアグレッシブにいかないといけない」と話し、ディフェンス面も「マッチアップする選手がシューターとわかっていながらやられた」と、自身のパフォーマンスには決して満足はしていない。
平均年齢24歳と若返りを図った韓国代表については、「これまで戦ってきた韓国と変わらない。ベストメンバーと言われても不思議ではない」と実力を称え、「相手が若かったから逃げきれた部分はある」と苦しい戦いだったことを認めた。
しかし、難敵韓国に勝ちきったことで自信は深まった。開幕前に「優勝は絶対条件」と東アジア選手権初制覇を固く誓った比江島は、「ディフェンスリバウンドをしっかり取れれば」と課題を挙げた上で「この調子でできれば優勝できる」と改めて明言した。
日本代表は明日4日、予選ラウンド突破を懸けてマカオ代表と対戦する。