リバウンドで大健闘の竹内譲次「自分が取れなくても取らせない気持ちで」

竹内譲次

ゴール下で体を張り、5得点7リバウンド1ブロックを記録した竹内 [写真]=山口剛生

 9月17日に大田区総合体育館で行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選(Window4)」は、男子日本代表がイラン代表に70-56で勝利を収めた。

 13日のカザフスタン戦に続き、この日も先発出場した竹内譲次アルバルク東京)は5得点7リバウンド1ブロックでチームの勝利に大きく貢献。試合後のヒーローインタビューでは、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)、八村塁(ゴンザガ大学)に続いて登壇し、「あの2人の後にインタビューを受けるのは非常につらい」と、会場の笑いを誘った。

 しかし実際は、「4番の選手(メイサム・ミルゾイ)にリバウンドを取らせないようにとコーチにすごく言われていたので、自分が取れなくても取らせない、という気持ちで試合に臨んだ」と語ったように、チーム最多の7リバウンドを記録し、ゴール下を死守する奮闘ぶり。その気迫のこもったプレーの源は、「しばらくイランに勝てていないということもあって、この試合にかける意気込みというのをコーチがすごく僕たちに与えてくれた」と明かした。さらに「コーチに言われた作戦どおりプレーした結果、こういうゲームをすることができた」という竹内の言葉からは、試合を重ねるごとに強くなるチームの結束とフリオ・ラマスコーチへの確たる信頼もうかがえる。

 この試合をもって、日本はアジア地区予選において4連敗から起死回生の4連勝。「会場にいる方、またネットやテレビを通じて応援してくださった方、本当に僕らを信じてずっと応援してくれたと思うので、11月、12月の富山の試合も、また僕たちを応援してください。よろしくお願いします」と、最後はファンへの感謝の意を述べながら、ゴール下の番人は早くもWindow5を見据えた。

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