守備での活躍が光った田中大貴、オフェンスでも「いい仕事をしないと」

田中大貴

ディフェンスでの貢献が際立っていた田中 [写真]=山口剛生

 9月17日に大田区総合体育館で行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選(Window4)」は、男子日本代表がイラン代表に70-56で勝利を収めた。

 2得点2スティールを挙げた田中大貴アルバルク東京)は試合後、「(今日は)ディフェンスしかしてないです」と笑うが、そのディフェンスが際立っていた。相手に自由を与えない激しいプレッシャーなどを見せ、チームとしてもイランを56得点に封じこめた。「ディフェンスに関しては、素直に喜んでいいのかなと思う」

 またリバウンド数においては、イランの44本に対して38本と6本差で収めており、十分許容範囲だという。しかし「あの2人がいることで高さは本当に補えたと思う」と言ったように、18得点4リバウンドの渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)と25得点7リバウンドの八村塁(ゴンザガ大学)に頼るところが大きかったのも事実。渡邊と八村が次のWindow5に参加するか未定で、「やっぱりそこ(リバウンド)で日本が負けだすと、今までみたいにズルズルいくのかなと」。2人不在の中でも勝ち抜くためには「スクリーンアウト」、「ペリメーター陣も含めてリバウンドをがんばること」が必要だと話した。

 田中自身には、これまで以上にオフェンスでのアグレッシブさも求められる。「点数で見ると、あの2人が取っているので。いなくなるときついが、自分たちがもっとボールを触る機会が増えてくると思うので、そこでいい仕事をしっかりしなきゃいけないと思う」

 11月30日、12月3日のWindow5では、ディフェンスのみならず、オフェンスでもこれまで以上に積極的にチームを引っ張る田中に期待したい。

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