2018.11.27

富山入りした男子代表が練習を公開。ラマスHCは「現段階ではカタール戦に集中している」

メディア対応を行ったラマスHC。総力戦で一戦必勝の構えだ
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 11月26日の夕方、「FIBAワールドカップ2019 アジア2次予選Window5」が行われる富山入りした男子日本代表。翌27日の午前、試合会場となる富山市総合体育館のサブアリーナにおいて、シューティングで汗を流してコンディション調整を行った。練習の最後の30分間はメディアに公開され、その後、フリオ・ラマスヘッドコーチが取材陣に対応した。

各自のシューティングをチェックするラマスHC


 その冒頭、「直前合宿に召集していた14人のうち、辻直人川崎ブレイブサンダース)選手とベンドラメ礼生サンロッカーズ渋谷)選手が欠場となった。怪我ということで、我々もびっくりしているし、残念だと思っている」と、ラマスHCはチームの現状に言及。「しかし、それに動揺されないようにこのまま準備を万端に続けていきたい。チーム全体では特に問題はなくいい状態にいるので、できるだけいいコンディションで試合の日を迎えたいと思っている」と気持ちを切り替えていた。

 富山ではカタールとカザフスタンとの対戦が待っている。しかし、ラマスHCは「今の段階では、最初に戦うカタールとの一戦のことだけを考えている。目の前にあるこの試合のことだけに集中して、全力を注いでそこで勝利を飾れるようにしたい。2試合目のことは考えず、その先にあるワールドカップ出場という目標に進みたい。試合というのは1試合1試合が大事なのだ」と、11月30日のカタール戦に向け一戦必勝の構えだ。

 カタールの印象を聞かれたラマスHCは「我々の知っている情報で言えば、選手たち個々のものだけ。ヘッドコーチが交代してチームとして新体制で臨んでくるだけに、分からないことも多いと言えるだろう。何人かは注意しなければいけないが、チーム自体がどう出るのかが分かりかねる」と警戒の色を強めた。

チームとして戦うことも強調するラマスHC


 Window5では渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)と八村塁(ゴンザガ大学)が不在だ。その状況の中、「キーになる選手は何人かいる。比江島(慎/ブリスベン・ブレッツ)、ニック(ファジーカス/川崎ブレイブサンダース)、馬場(雄大/アルバルク東京)、富樫(勇樹/千葉ジェッツ)、田中(大貴/アルバルク東京)、譲次(竹内/アルバルク東京)、こういった選手の活躍は不可欠だが、一番大事なのはチームとして戦うこと。そこを重視したい」と、総力戦を示唆したラマスHC。ワールドカップ出場に向けて崖っぷちであることは変わらない。男子代表はチームで勝利を勝ち取る。

文=入江美紀雄

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