12月1日、前日にカタール戦を終えた男子日本代表だが、2日後のカザフスタン戦に向けて練習を開始。練習後、フリオ・ラマスヘッドコーチをはじめ、各選手がメディアに対応を行った。
富山に入り、普段はあまり大口をたたかないタイプの比江島慎(ブリスベン・ブレッツ)だが、今回は「試合に飢えている」と強い意志を示した。今シーズンはシーホース三河から栃木ブレックスに移籍。さらに活躍の場を海外に求め、オーストラリアのリーグでプレーすることを決めた比江島。しかし、満足いくプレータイムを獲得することができず。今回のWindow5では試合から離れていることで、「試合勘は大丈夫?」と不安視されていた。
比江島は先発メンバーに名前を記したものの、不運とも思える笛もあって第1Qでファウル2個犯し、ベンチに戻る時間が長くなった。しかし、後半はほぼフルにコートでプレーし、終わってみれば12得点3アシストのスタッツを残す活躍。渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)、八村塁(ゴンザガ大学)が欠ける今回のメンバーにあって、ほぼ及第点の活躍をしたと言えるだろう。
久しぶりに公式戦でプレーした翌日、試合勘とともにリカバリー具合も気になるところだ。「疲れですか? 結構久々に緊張感がある中での試合たったので、多少。練習とはまた違った疲れもありますけど、それほどでも。昨日は(内容が)悪かったし、それほど試合に出ていなかったので、それほど全然影響はないと思います」と、自虐ネタで報道陣の笑いを誘った。
試合勘については自身も実は気にしていたようで、「それは自分の中でもちょっと心配でした。しかし、コートに立てばあまり関係なかったのでは。でも(不用意な)ファウルをしてしまったのは調整しないと」と、反省を口にした。「それでも後半は切り替えられました。HCは多分マッチアップも気遣ってくれて、あまり攻めない選手につかせてもらって。その分、オフェンスに専念にしなさいということだったと思います」と、ラマスHCの采配に感謝した。
12月3日のカザフスタン戦では、昨日のカタール戦よりも更なる活躍が期待される比江島。試合勘という心配も解消された今、どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。