2018.12.03

選手との絆の深まりを感じるラマスHC。チーム一丸でカザフスタン戦に臨む

ラマスHCは選手との絆が深まったことを感じているという
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 12月3日、カザフスタン戦を翌日に控えた男子日本代表は、試合会場となる富山市総合体育館で練習を行った。午後5時30分から開始された練習は1時間半に及び、残りの15分間が報道陣に公開された。公開されたメニューはシューティングのみだが、11月30日のカタール戦で足を負傷した富樫勇樹千葉ジェッツ)も元気な姿を見せ、その後発表された12名のエントリーに名前を連ねた。

 その後、記者会見が行われ、フリオ・ラマスヘッドコーチが報道陣からの質問に答えた。2日前、カザフスタンは格上のフィリピンを接戦の末に破って日本に乗り込んできた。それに関して質問が及ぶと、「明日は良い内容のプレーをして試合に勝つのみだ。カザフスタンはワールドカップの出場権を獲得するために死力を尽くしてくるだろう。それだけに完璧な試合をしなければいけないと思う」と強い言葉で明日をにらんだ。

 アジア予選では4連敗からのスタートとなったが、カタール戦に勝利したことで5連勝と勢いをつけている。ラマスHCは選手やスタッフと心を通わせられるようになったことをその要因にあげた。「チームを見始めたころから常に選手とコミュニケーションを取って、自分の考えていることを伝えてきた。分かっていたことだが、言葉の壁や文化の違いがある。互いに分かり合えるまで時間がかかったが、もちろん最初からすぐにできるとも思ってなかった。これまでで自分の考えていることをどのように伝えればいいかも学んだと思う。その伝え方も選手によって違うもので、彼らのスイッチがどこにあるのか、それを探してからコミュニケーションを取った」とその手法を明かしたラマスHC。

カザフスタン戦にはチーム一丸で臨む


 そして「その成果が出てきていると思う。初めて指揮を執った17年の8月のアジアカップで、(篠山)竜青に男の子が産まれたと知らされた。今では代表の時には息子の成長を動画で見せてくれるようになった。このような関係性は一朝一夕には構築できない」と、その成果の一例を披露してくれた。

 カタール戦では相手の繰り出したゾーンディフェンスにリズムを狂わせる時間帯があった。しかし、後半に入り、マンツーマンディフェンス1本で立て直しを図ると、日本代表は相手の攻撃を15点に抑えるという試合運びを見せてくれた。ラマスHCが標榜するディフェンスからリズムを作るが浸透し、チームは確実に強くなっている。HCと選手のきずなが深まることで作り上げられた今の日本代表。負けられないカザフスタン戦に向けて、その力を存分に発揮してほしい。

文=入江美紀雄

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