「素直にうれしく思います」。3月31日、開催国枠での2020年東京オリンピック出場が決まったことを受け、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの張本天傑は喜びを語った。
現在27歳の張本は、197センチ100キロのスモールフォワード兼パワーフォワード。大学2年次に初選出されて以来、日本代表の最前線で戦ってきた1人だ。2018年11月30日に行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選(Window5)」のカタール戦では、2次予選初出場ながら8得点6リバウンド1ブロックを記録するなど、要所で十分以上の活躍をしてきた。
44年ぶりのオリンピック出場決定は「みんなで勝ち取った結果」とした上で、「東京オリンピックに出る以上、それなりの結果を出さないと自分たちの力を証明できない」と話し、「今まで先輩たちが築いてきた伝統、味わってきた悔しさなど、それらを自分たちがしっかりと背負ってオリンピックに出ることになるので、しっかりと日本らしいバスケットを展開できたらいい」とコメント。また、今後はメンバー入りに向けてアピールしていくことになる。
「(フリオ)ラマスヘッドコーチから大会ごとに課題を与えられることがある。僕はそれをしっかりクリアして、ポジション争いは激しくなると思うが、その中で自分の得意なことを極めて、求められた役割をどれだけ100パーセント徹底してやれるかが大事。そこで自分の地位を高めていきたいなと思います」
オリンピック出場を決めたとはいえ、「ワールドカップでいい結果を残せるようにがんばっていきたい」と、今は8月31日から9月15日にかけて中国で行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」に照準を合わせる。アメリカ、トルコ、チェコと競合ぞろいのグループEで結果を残せるか。高い身体能力と柔らかいシュートタッチを持つ張本の活躍にも注目だ。