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8月25日、さいたまスーパーアリーナで「バスケットボール日本代表国際試合 International Basketball Games 2019」が行われ、男子日本代表(FIBAランキング48位)はチュニジア代表(同51位)に最終スコア76-78で敗れた。
エースの八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、司令塔の篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)が欠場した中、強化試合中自身最多となる21分のプレータイムを得た安藤誓哉(アルバルク東京)。ベンチから流れを変えるポイントガードとして「テンポを上げることを意識していた」と話し、得意のピック&ロールでも「今日はスイッチのズレからワイドオープンで打てたりチャンスは逃さなかったと思う」と手応えを感じたようだ。
またこの試合では、ディフェンスでも存在感を示した。第3クォーター終盤から採用された、安藤誓、田中大貴、馬場雄大、竹内譲次のアルバルク東京所属選手に、竹内公輔(宇都宮ブレックス)を加えた布陣は、攻守で高い連携を生んだ。特にディフェンス面でその効果は大きく、24秒バイオレーションを2回奪うなど試合を接戦に持ち込む大きな原動力となった。
この日の試合のように、試合の序盤から大きなビハインドを背負うことは一発勝負の国際試合では避けたい展開だ。とはいえ、格上との対戦が増えるワールドカップでは、そうした展開も想定して臨まなくてはならない。そうなった時に、ベンチから流れを変えることができるポイントガードは、チームにとって非常に大きな存在だ。
ここまでの強化試合の手応えを「僕も世界のレベルを肌で感じたのは今回が初ですが、アルゼンチンだったり、ドイツだったり、チュニジアに戦えているってことは世界と戦える準備がやっとできてきたんじゃないかと思う」と語った一方で、「国際試合をもっと経験したいというのが率直な気持ち。トップ選手との対戦になれていかなければいけないと思った」と話し、国際試合での「経験」が足りないことも痛感したようだ。「今日も出場時間が多ければやってやろうという思いがあったし、今後もある」と、ワールドカップでの活躍を誓った。
チュニジア戦後の27日には、ワールドカップに臨む最終エントリー内定者12名が発表され、安藤もメンバー入りを果たした。本戦でもきっと、国内屈指の司令塔として歴代最強とも言える日本メンバーをまとめてくれるだろう。