ラマスHCが掲げる日本代表強化合宿のテーマとは? 八村塁ら“海外組”にも言及

[写真]=Getty Images

 11月18日から26日にかけて、味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を行っている男子日本代表。合宿2日目、午前練習が終わった後に日本代表の率いるフリオ・ラマスHC(ヘッドコーチ)がメディア対応を行った。

 世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、11月に開催が予定されていた「FIBAアジアカップ2021予選<WINDOW2>」は延期が決定。今回の合宿は日本代表チームの継続的な強化・育成を目的として実施されている。

 ラマスHCは今回の合宿について「我々にとって非常に重要な合宿になる」とコメント。「今年の2月以降は試合や合宿ができず、すごくもどかしく苦しい状況でした。やっと合宿ができたことで、我々それぞれがもう一度つながり、チームとして成長していくためにも良い合宿にしたいと思います」と意気込みをあらわにした。

 今回の合宿にはライアン・ロシター宇都宮ブレックス)とギャビン・エドワーズ千葉ジェッツ)という2人の帰化選手が参加。一方でニック・ファジーカス川崎ブレイブサンダース)がメンバーから外れたが、その理由については「ファジーカスは一番知っている選手。ライアンとギャビンをもっと間近に見て、どのような選手か知っていくことが大事かと思い、このような選出をしました」と説明した。

 またラマスHCは、今回の合宿には参加していない八村塁渡邊雄太馬場雄大ら“海外組”についても「間違いなく代表チームの核になる3名」と言及。昨夏のワールドカップ以来代表活動には参加できていないが、ビデオ通話やメッセージなどで常にコミュニケーションをとっていると明かした。メンフィス・グリズリーズとの契約が満了した渡邉についても「彼自身はすごく落ち着いていて、次の契約を勝ち取るために意欲を示している印象」と語り、変わらぬ信頼を示した。

 9日間の合宿のテーマとして「オフェンス面ではさらなるダイナミックな動き、ディフェンス面ではさらなるアグレッシブさを求めていく」と話したラマスHC。具体的にはオフェンスではトランジションやセットオフェンスにおけるスペーシングなど、ディフェンスではこれまでのルールを変更することでアグレッシブさを加えていくようだ。

「大半の部分で今まで変わらない部分もあるかもしれませんが、小さい変化を与えることで我々の成長につながる部分もあるのではないかと思って取り組んでいます」

 そう語ったラマスHCが、9日間の合宿で選手たちをどのように導き、成長させるのか。引き続き注目だ。

 

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