日本代表の主将を務める渡邊雄太…「成長した部分見せたい」と意気軒高

記者会見に応じた渡邊雄太

 東京オリンピックの男子日本代表の候補選手に選ばれた渡邊雄太(トロント・ラプターズ)が6日、記者会見に応じた。

 今シーズン、ラプターズで本契約を勝ち取り、日本代表では中心的な役割を担う渡邊は、今回の選出について「オリンピックという大きな大会で12人に入れたこと、またキャプテンに選んでいただいたことはとても誇りに思っています」とコメント。その上で「これまで代表合宿を頑張ってこられた方が落選して、途中から合流した僕が残るのは感謝しないといけない。落ちた選手のぶんまで頑張らないといけない」と決意を新たにした。

 2011年から日本代表に選出されている渡邊には、忘れられない大会がある。2019年に中国で行われたFIBAワールドカップだ。2006年の自国開催以来13年ぶりに出場を果たしたワールドカップだったが、アメリカやチェコなどに屈し、5戦全敗を喫した。その際、渡邊は「バスケット人生で初めてプレッシャーに負けた」、「日本代表として恥をかいた」と悔しさをあらわにしていた。「あそこにいたメンバーは、あの悔しい気持ちは絶対に忘れていない。(オリンピックは)どれだけ成長できているか分かるいい機会」と語り、「簡単な試合になるとは思っていないし、ランキングだけで見たら他国のほうが圧倒的に上。しっかり準備すれば勝てるだけの力があると思うので、自信を持ってやっていきたい」とリベンジを誓った。

 渡邊はワールドカップに引き続き、チームのキャプテンを務めることが決まっている。ワールドカップの際は「リーダーシップ的な部分をあまり出せなかった」と振り返るが、「そういう面も含めて成長した部分を見せたい。自チームとは役割が全く違うが、日本代表では全部に絡んでいかなければいけないと思っているので、オールラウンドな活躍ができたら」と力強く語った。

 東京オリンピックの男子バスケットボールは7月25日から行われ、日本は予選リーグでスペイン、スロベニア、アルゼンチンと対戦する。キャプテンとしてチームをけん引し、攻防両面で活躍する渡邊の姿に注目したい。

 

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