8月1日、男子バスケットボールの予選ラウンドが行われ、日本代表は77−97でアルゼンチン代表に敗れた。

　45年ぶりとなるオリンピック出場だったが、スペインに11点差、スロベニアに35点差、アルゼンチンに20点差で敗れ、日本は3戦全敗での予選敗退となった。

　フリオ・ラマスヘッドコーチの試合後のコメントを日本バスケットボール協会（JBA）が掲載している。

　試合を振り返り「アルゼンチン戦は、ディフェンスをテーマとして選手たちに伝えて臨みました。しかし、アルゼンチンの方が上手であり、思ったようにそのディフェンスが機能せず、失点が多くなってしまいました」と敗因について言及した。

　3連敗で大会を終えたことについては「まだまだ経験の差があり、今回も勝つことができず、FIBAワールドカップから成長した証を見せることはできませんでした」とコメントしつつも「しかし、選手もチーム全体としても、ディフェンスでもオフェンスでもレベルアップし、今大会を通じてリバウンドでも成長が見られています。FIBAワールドカップで得た経験を生かして、今大会に選手たちは臨んでくれました。勝利を届けることはできませんでしたが、日本は確実に成長しています」と語り、日本の成長には手応えを感じているようだ。

「2017年から指揮してきましたが、この4年間で世界レベルと対戦する経験を積ませ、選手全体のレベルを引き上げるために取り組んできました。その中で、選手自身が必要なものを見極めて、自らレベルアップできるようになりました。その結果、アジアやオセアニア地区に対しては対等に戦えるようになりましたが、世界ではまだまだ勝利できるレベルには達していなかったことが、今回の結果につながってしまった」

　ラマスHCの指揮のもと、男子日本代表は2つの大きな世界大会を戦った。結果だけを見れば全試合に敗れたが、ワールドカップでの敗戦を糧に、今大会で日本代表は成長を随所に見せてくれた。オリンピックでの3連敗も、世界の強豪と対等に戦えるチームになるための、大きな一歩となるはずだ。