2021.08.02

世界の強豪国との差を痛感した富樫勇樹「ここからその差をどう埋めていくか…」

世界トップレベルの国との対戦は自身初となった富樫[写真]=fiba.com
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 8月1日、男子バスケットボールの予選ラウンドが行われ、日本代表は77−97でアルゼンチン代表に敗れた。

 45年ぶりとなるオリンピック出場だったが、スペインに11点差、スロベニアに35点差、アルゼンチンに20点差で敗れ、3戦全敗で悔しい予選敗退となった。富樫勇樹千葉ジェッツ)は3ポイントシュートを沈め、3得点3アシスト2リバウンドをマーク。オリンピックでの3試合はベンチから出場し、日本のリズムを変える活躍で存在感を残した。

 富樫の試合後のコメントを日本バスケットボール協会(JBA)が掲載している。

「いくら2人のNBA選手がいるとは言え、日本が簡単に世界を相手に勝てるとはもちろん思っていませんでした。僕自身は世界のトップレベルとの対戦は、このオリンピックがはじめてでしたので、その差はすごく痛感しています」とコメントした富樫は、2019年のFIBAワールドカップには負傷により出場できなかった。

「でも、この差を少しずつでも埋めていかなければいけないと思っています。45年ぶりにオリンピックの舞台に立てたことを糧に、日本のバスケットをこれから良くしていかなければならないです」

 自身初となった世界の強豪国との戦いを終えて「何年もオリンピックを目標にしてきましたし、ようやくこの舞台に立つことができました。しかし、なかなか思うようには行かず、(ギャビン・)エドワーズ選手のケガも含めて厳しい状態で今日の試合を戦わなければなりませんでした。でも、チームとしてはこれが今の実力であり、この結果に後悔もありません。世界との差は分かっていたことですが、これが現実だと思わされました。ここからその差をどう埋めていくかだと思っています」と冷静なコメントで締めくくった。

 富樫の167センチという身長は弱点になる場面もあるかもしれない。それでも今大会では、自身のサイズを武器に変え、スピードとスキルで世界の強豪相手に活躍する姿を見せてくれた。オリンピックで得た大きな経験を糧に、富樫はこれから世界との差を埋めていく作業に打ち込んでいくだろう。

[写真]=fiba.com

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