45年ぶりのオリンピックに臨んだ男子日本代表。格上チーム相手に1勝を目指して戦ったが、予選ラウンド3戦全敗という結果に終わった。
スペイン、スロベニア、アルゼンチンと同組に入った日本。初戦のスペイン戦では世界ランキング2位の強豪に堂々たる戦いを演じ、77−88と勝利まであと一歩まで迫った。しかし、続くスロベニア戦を81−116で落とすと、アルゼンチン戦も77−97で敗戦。予選ラウンド3連敗で大会から去った。
日本を率いたフリオ・ラマスヘッドコーチのコメントを日本バスケットボール協会が掲載している。
同HCは3連敗という結果に「満足してはいません」とコメント。「できれば一勝して終えたかったですが、このチームの試合内容を振り返ってみると、2年前と比較して国際経験をさらに積み重ね、確実に成長していますし、良くなっていると言えます」と総括した。
そして、「もちろん、スペインやアルゼンチンと同じ位置にいるとは思いませんが、過去の我々は超えています。そして、少しずつ世界と競争出来る場に近づいていることを実感しています」と話しており、指揮官は手応えを感じているようだ。
男子代表にとって45年ぶりとなった大舞台。ラマスHCは「この場で得られる経験はもちろん、知識や学べることが多くありました」と振り返り、「この先、この場で得られたものをこのチームのために使い、同じ方向性に進み、成長させて行きながらレベルアップを図っていきたいです」と意気込みを見せている。
最後にファンへ向けて感謝の意を表したラマスHC。「ファンの方には常に感謝しています。応援していただいているだけでなく、我々をリスペクトしてくれて、勝っても負けてもいつも明るく見守ってくれました。皆さんの気持ちは、我々に届いています」と締めくくった。
アルゼンチンをオリンピック4位に導くなど世界レベルを知るラマスHCのもと、日本代表は着実にレベルアップを遂げている。残念ながら今大会は3戦全敗という結果に終わったが、この経験が今後の飛躍に向けて大きな糧になるだろう。