2021.11.28

日本代表が中国との第2戦に大敗…寺嶋やエヴァンスなど初選出組が存在感を発揮

代表デビューを果たした寺嶋良は16得点をマークした[写真]=伊藤 大允
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 11月28日、「FIBA バスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Windows1、日本対中国の第2戦がゼビオアリーナ仙台(宮城県仙台市)で行われた。

 トム・ホーバスヘッドコーチのもと新体制となった男子日本代表は、27日に行われた第1戦に63-79で敗戦。初戦から新たにベンドラメ礼生サンロッカーズ渋谷)、岸本隆一琉球ゴールデンキングス)、須田侑太郎名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、寺嶋良広島ドラゴンフライズ)と4名の選手を入れ替えて、この第2戦に臨んだ。

 日本は、ベンドラメ、比江島慎宇都宮ブレックス)、アキ・チェンバース群馬クレインサンダーズ)、張本天傑名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)、エヴァンスルークファイティングイーグルス名古屋)が先発を務めた。

 試合の立ち上がりから連続8失点を許し、第1戦と同様に厳しい展開となる。日本はエヴァンスが初得点を奪うと、代表デビューを果たした寺嶋が鋭いドライブからレイアップを沈める。しかし、4-16と点差を広げられた日本は、中盤にタイムアウトを要求。その後は、同じく代表デビューとなった岸本が3ポイントシュートを沈める場面も。選手を頻繁に入れ替えながら戦う日本だが、終盤に中国のゾーンプレスによりプレッシャーをかけられ、ターンオーバーを犯すなど厳しい展開が続く。それでも寺嶋がバスケットカウントにより3点プレーを奪うと、10-29で第1クォーターを終えた。

 第2クォーター序盤、ディフェンスから中国のミスを誘発させると、寺嶋が速攻レイアップを沈める。さらに古川孝敏秋田ノーザンハピネッツ)が連続で3ポイントを沈め、たまらず中国がタイムアウト。その後もエヴァンスがインサイドで連続得点を奪うなど、開始3分半で12-4と流れをつかんだ日本は、11点差まで詰めることに成功した。しかし、その後は中国に外角シュートを決められるなど、連続9失点で一気に20点差に広げられてしまう。日本は張本や西田優大シーホース三河)がドライブからファウルをもらい、フリースローで得点を重ねると、オールコートでプレッシャーをかけた岸本がスティールから得点。しかし、中国に豪快なダンクを決められるなど、さらにリードを広げられ、29-53で試合を折り返した。

 迎えた第3クォーター、立ち上がりに寺嶋がフリースローで2点を重ねると、その後は比江島が存在感を発揮する。チェンバースのシュートをアシストすると、さらに外角シュートやドライブから得点を奪う。しかし、中国の3ポイントやドライブからの失点を抑えられず、大きく点差を広げられてしまう。それでも、終盤には寺嶋がカッティングから得点すると、ベンドラメがドライブから西田の長距離砲をアシストし、50-84で最終クォーターへ。

 点差を広げられて迎えた第4クォーターだが、最後の10分間は中国と互角の戦いを見せる。エヴァンスがオフェンスリバウンドから得点すると、今度は張本が体の強さを発揮して得点。さらに張本は中国からスティールを奪い、寺嶋の速攻レイアップを演出する。西田もドライブから抜け出し得点を決めるなど、意地を見せる日本。さらにエヴァンスは2本の3ポイントを決めて存在感を発揮すると、試合終了間際には岸本がディープスリーを沈め、ゲームセット。最終クォーターこそ、1点差で上回った日本だが、最終スコアは73-106と33点差で中国に敗れた。

 日本は寺嶋が16得点3アシスト、エヴァンスが15得点10リバウンド、岸本と西田が10得点を挙げ、代表初選出組が得点をけん引した。

■試合結果
日本 73-106 中国
日本|10|19|21|23|=73
中国|29|24|31|22|=106

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