2022.06.22

日本代表候補初選出…充実した時間を過ごす吉井裕鷹「『自分は自分』でい続けることが大事」

Bリーグでは外国籍選手とマッチアップすることが多かった吉井 [写真]=B.LEAGUE
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 6月21日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選」Window3に向けて15日から直前合宿を実施している男子日本代表の吉井裕鷹アルバルク東京)がオンライン会見に応じた。

 所属するA東京ではルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチの下、「すべてを決められた上で動く必要がある」システマティックなバスケを習得。一方、「『ここではこう動くけど、こういう動きもあるよ』と。最初の動きを決めつつ、いろいろなオプションを教えてもらっていて、それを活かすのは個人の感性の問題」と、日本代表を指揮するトム・ホーバスHCのバスケを認識しており、「トムさんが自分としてとても新しく感じて、いい時間を過ごせていると感じます」と手応えを口にした。

 登録ポジションはスモールフォワードだが、A東京ではチーム事情もありパワーフォワードとして出場する機会が多かった。

「僕は、パワーフォワードでは身長が足りない。スモールフォワードなら外国籍選手相手でも身長の差が小さく、プレーできるかなと。どちらで使われても、対応できればいいと思います。自分に与えられた役割としては機動力。言われたことを対応し続けることが大事です」

 ホーバスHCは会見で吉井の名前を挙げて「かなり強いフィジカルディフェンダー。面白い選手」と評価。ただ、ルカHCの下で鍛錬を積んだ24歳は「自分が持っているものを出せているだけです。特別頑張っているというわけではなく、これが自分の中のスタンダードであって。(ディフェンスを)強みにしていますけど、そこに頼りすぎずに、いろいろなところで対応し続けられたらと思っています」と話した。

 トップカテゴリーの日本代表候補選出は初だ。「(代表に)思いを入れすぎると、空回りしてしまう部分も出てくる。これまで教わってきたバスケを信じて、自分が持っているものを出すこと以外は考えないようにしています。パリオリンピックに対しても、どんな人が関わろうと、『自分は自分』でい続けることが大事だと思っています」。冷静なコメントを残した吉井は、オーストラリアでの2連戦に向けて「選ばれたら頑張っていきたい」と意気込んだ。

指揮官からディフェンスを評価された吉井

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