8月12日、男子日本代表（FIBAランキング38位）がゼビオアリーナ仙台にてイラン代表（同23位）との「SoftBank カップ 2022」に向けた前日練習を実施。練習後にトム・ホーバスヘッドコーチが取材に応じた。

「FIBAアジアカップ2022」のメンバーから渡邊雄太や富永啓生（ネブラスカ大学）などが抜け、馬場雄大や比江島慎（宇都宮ブレックス）などが新たに合流。指揮官は「（長い合宿期間があったアジアカップの時とは）チームが全然違います。短い期間でいい練習ができましたが、いいチームを作れたかどうかはまだわかりません。心配なこともありますけど、楽しみです」と心境を語り、「誰が入っても同じバスケットをしたいのは間違いないです。このスタイルで、自分の力を出してほしいです」と期待を寄せた。

　イランはアジアカップのグループリーグ第3戦で対戦し、76－88で敗れた相手だ。「最初のディフェンスがあまり良くなかったけど、試合中にアジャストして良くなりました」と前回対戦を振り返り、「（今回は）最初からスイッチングディフェンスをして、アグレッシブにローテーションしていくことも考えています」と明かした。日本での2連戦では大黒柱のハメド・ハダディが不在。ただ、「相手にも新しい選手がいる中、（ベフナム）ヤクチャリと（モハメド）ジャムシディの2人を止めるために集中したいです」と話した。

　また、新たに加わった馬場、コー・フリッピン（琉球ゴールデンキングス）、アキ・チェンバース（群馬クレインサンダーズ）についても言及した。

「馬場はもっと（3ポイントシュートを）打たなければ、NBAに入れないかもしれない。ドライブはできるので、彼の判断だったらいいです。どうやって彼の力を上手に活かせるのかなと思っています。フリッピンはシュートやドライビングタイミングがあまり良くないけど、ディフェンスがすごい。ポイントガード3人が小さいので、彼をポイントガードで少し起用して、ヤクチャリとマッチアップできるかどうか見てみたいです。チェンバースもディフェンス、ルーズボールへの対応がすごくいいです。最近は3ポイントシュートも入っていますしね」

　イランとの第1戦は13日13時30分から行われる。