8月15日、日本バスケットボール協会（JBA）は、同月25日、イラン・テヘランで開催される「FIBAワールドカップ2023アジア地区予選」Window4にトム・ホーバスヘッドコーチとコーリー・ゲインズアソシエイトヘッドコーチを派遣しないことを発表した。今回のイラン戦は佐々宜央アシスタントヘッドコーチがヘッドコーチ代行として登録され、ゲームの指揮を行うことになった。なお、沖縄アリーナで30日に行われるWindow4カザフスタン戦はホーバスHCが采配を振るう。

　今回の決定について、JBAの浜武恭生の事務総長がメディア対応。現在、アメリカ政府がアメリカ国籍を持つ人にイランへの渡航禁止を定めていることや、直近のアメリカとイランとの関係性、関係機関からの情報、意見をもとに検討。現地での安全を担保できないと判断し、JBAとしてホーバスHC、ゲインズAHCの派遣を行わないこととしたという。

　浜武事務総長は「指揮をとりたいというホーバスHCと先月から話をしてきたが、本人も納得してくれていると思う。また、この決定はホーバスHCから佐々ACに伝えてもらっており、選手、スタッフの了承を得ている。佐々ACがやりやすい環境はなるべくJBAとしても整えたいと思っており、佐々ACがイランに連れていきたいスタッフがいれば、JBAとしては協力は惜しまない」と語った。

　また、この発表と同時にWindow4への予備登録19名が発表。昨日まで行われていたSoftBank カップ 2022のメンバーを中心に、ニック・ファジーカス（川崎ブレイブサンダース）、渡邊雄太が名を連ねている。

■【FIBAワールドカップ2023アジア地区予選】Window4予備登録選手（19名）
ファジーカス ニック（※ニック・ファジーカス C／川崎ブレイブサンダース）
ウィリアムスニカ（C／島根スサノオマジック）
岸本隆一（PG／琉球ゴールデンキングス）
比江島慎（SG／宇都宮ブレックス）
チェンバースアキ（※アキ・チェンバース SF／群馬クレインサンダーズ）
永吉佑也（PF／ライジングゼファー福岡）
須田侑太郎（SG／名古屋ダイヤモンドドルフィンズ）
張本天傑（PF／名古屋ダイヤモンドドルフィンズ）
富樫勇樹（PG／千葉ジェッツ）
渡邊雄太（SF）
馬場雄大（SG）
フリッピンコー（※コー・フリッピン SG／琉球ゴールデンキングス）
寺嶋良（PG／広島ドラゴンフライズ）
シェーファーアヴィ幸樹（PF／シーホース三河）
吉井裕鷹（SF／アルバルク東京）
川真田紘也（C／滋賀レイクス）
西田優大（SG／シーホース三河）
井上宗一郎（PF／サンロッカーズ渋谷）
河村勇輝（PG／横浜ビー・コルセアーズ）