2023.05.02

W杯強豪揃いのグループに…渡邊雄太「100パーセントの力を出しつくさなければ勝てない」

厳しいグループに入り現実を受けとめ前を向く渡邊[写真]=Getty Images
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 4月29日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の組み合わせ抽選会が開催され、FIBAランキング36位の日本はオーストラリア(同3位)、ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)とともにグループを争うことが決まった。

 組み合わせの模様は日本バスケットボール協会のYouTubeチャンネルでライブ配信されたが、そのコンテンツの中で、ワールドカップを控える渡邊雄太(ブルックリン・ネッツ)が同じグループで争うことになった各国について以下のようにコメントした。

 東京2020オリンピック競技大会で銅メダルを獲得したオーストラリアと同グループになったことについて「ネッツのチームメート(パティ・ミルズベン・シモンズ)がいたり、僕を担当するコーチがオーストラリア人(Adam Capornアシスタントコーチ)で代表の話もよくしていて、『日本で一緒に試合ができたら良いね』、という話をしていたので個人的には楽しみです。でも、この3チームの中で一番強いと思っているのがオーストラリアです。率直に言って、しんどいグループではあるな、と思いました」と素直な感想を述べた。

アジアカップ2022 カザフスタン戦[写真]=Getty Images

 
「ドイツは2019年ワールドカップ前に、日本での強化試合をしましたが、そのときはコンディションも仕上がっていなかったと思います。日本に移動してきたばかりで時差ボケもあったと思うので、その時は日本が勝つことができました。もし、ベストメンバーで来るのであれば、ロサンゼルス・レイカーズのデニス・シュルーダーやオーランド・マジックの(フランツ&モー)ワグナー兄弟、ダラス・マーベリックスのマキシ・クリーバーがいるので強いです。特にシュルーダーはドライブが鋭かったり、去年のユーロカップでも彼がドイツを率いて、得点源となっていたので簡単には抑えられない選手です」とヨーロッパの強豪を相手に警戒心を強めた。

アジアカップ2022イラン戦[写真]=Getty Images

 フィンランドとは2021年東京オリンピック前に沖縄で実施した強化試合で対戦、若手中心の選考であったフィンランドに敗戦している。

「フィンランドの情報はあまりないですが、ユタ・ジャズのラウリ・マルッカネンが出てくればドイツ同様に厳しい戦いになります。もちろん、彼がいなくても厳しい戦いになりますが、彼を抑えるのはなかなか難しいです。フィンランド戦も100パーセントを出し切らなければ、勝負にならないと思います。個人的には、どうせ対戦するならば出てきて欲しいです」と厳しい戦いとなることを予想している。

アジアカップ2022でダンクを決める渡邊[写真]=Getty Images

「勝つための大前提として、100パーセントの力を発揮してようやく勝負になるぐらいの地力の差はあります。僕らが少しでも気を抜いたり、ゲームプランをひとつでも間違えれば、一気に試合は崩れてしまいます。本当に全員が100パーセントの集中力で、そのときにピークを持っていければ勝負ができるという感覚です。どこと当たっても、100パーセントの力を出しつくさなければ勝てないです。それを現実として受け止めながら戦っていきたいです」と苦しい状況の中でも常に勝利のために前を向く。

ベンチから声をかける渡邊[写真]=Getty Images

「アメリカにいることで、僕自身もなかなか日本のお客さんの前でプレーできることが少ないので、日本からいつも応援してくださってる皆さんに、自分がNBAでどれだけ成長したのを見せる良い機会にもなります。応援してくれてる人たちと一体になって、がんばっていきたいなと思っています」と最後に日本にいるファンへ向けてメッセージを送った。

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