2017.12.17

WリーグオールスターはEASTに軍配、約3000人のファンが選手たちのプレーに酔いしれる

東京開催となった今回のオールスターには、2985人のファンが集結[写真]=加藤誠夫
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 12月16日、2985人が詰めかけた大田区総合体育館において、『Wリーグ 三井不動産オールスター 2017-18 in TOKYO』が行われた。3年前に復活したWリーグのオールスターは、過去2年シティホールプラザ アオーレ長岡(新潟県長岡市)で行われたが、今年は満を持して東京での開催となった。

 EASTは渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)のレイアップでスタートしたこの試合、連敗を免れたEASTが出だしから攻勢を仕掛ける。EASTは山本千夏(富士通レッドウェーブ)が高確率で3ポイントシュートでゴールを射抜き、宮澤夕貴(JX-ENEOS)も速攻やフェイダウェイシュートを的確に決めて、前半で53−32と大きくリードを奪う。

 後半に入り、WESTは大神雄子(トヨタ自動車アンテロープス)の3ポイントシュートやアシストで追い上げを図る。しかし、EASTは攻撃の手を緩めず、八木香澄(日立ハイテククーガーズ)が3ポイントシュートを決めると100点オーバー。EASTが2年ぶりの勝利をあげ、対戦成績を2勝1敗と、1つ勝ち星が上回った。

 EASTの指揮を執った佐藤清美ヘッドコーチ(JX−ENEOS)は「ボールを持ったらアタックしなさいと指示をしていたが、そのとおりにプレーしてくれた」と勝因を分析。敗れたWESTの古賀京子HC(三菱電機コアラーズ)は「選手は最後まであきらめないでハッスルしてくれた」と、選手の頑張りをねぎらった。

【試合結果】
チーム EAST 101-82 チーム WEST(@大田区総合体育館)
EAST|30|23|22|26|=101
WEST|19|13|23|27|=82

☆MVP 渡嘉敷来夢(EAST/JX-ENEOS)

「うちのチームは負けず嫌いが多いので、勝ちたい気持ちが強かったようです。普段一緒のチームでプレーできないメンバーとの試合は楽しかったし、東京ガールズコレクションでのランウェイもいい経験になりました。チャンスがあればダンクを狙っていたのですが、ディフェンスがいない状況がなかなかなくて。来年はそのあたり相談しておきたいと思います(笑)」

☆MIP 大神雄子(WEST/トヨタ自動車)

「試合に負けたことは正直悔しいです。あっ、オールスターなのに普段の試合の時のような真面目なコメントをしてしまいました(笑)。試合によってシュートが入るかどうかはありますが、今日はEASTのシュートが入ったと思います。現役最後のオールスターなので楽しもうと思っていました」

☆スキルズチャレンジコンテスト 優勝:本川紗奈生(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)※3連覇達成

「3連覇は意識せず、楽しくやろうと臨みました。たまたまシュートが入った感じです。来年もオールスターに選ばれたら4連覇を狙います」

☆3ポイントコンテスト 優勝:山本千夏(EAST/富士通)※3連覇達成

「コンテストの前はとても緊張してしまって、かえってそれが良かったのかもしれません。試合でも3ポイントシュートをいっぱい決められて、楽しい1日になりました」

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