2019.02.24

主力としての自覚と自信――。三菱電機に勢いをもたらすガードの川井麻衣

4年目の三菱電機・川井麻衣が躍動。プレーオフ セミファイナル第1戦を制する原動力に [写真]=田島早苗
取材歴15年目でミニバス、中学、高校、大学、トップリーグに日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

「試合では緊張しなかったです。記者会見の方が緊張したくらい(笑)」

 2月23日に行われた第20回Wリーグのプレーオフセミファイナル、トヨタ自動車アンテロープスとの第1戦に勝利し、笑顔を見せたのは三菱電機の川井麻衣。

 東京成徳大高校から入団して4年目となる川井は、昨シーズンから完全にスターターに定着すると、今シーズンは得点やアシストなどでも数字を伸ばしてきたガード。プレーオフでは前週行われたトヨタ紡織サンシャインラビッツとのクォーターファイナルで11得点、6アシストを挙げると、セミファイナル第1戦でも11得点を叩き出した。

「意識しているのは攻めること。(チームオフェンスを)作ろうと考え過ぎた時は、うまくいかないことが多かったのですが、プレーオフになってから吹っ切れて、今日もリングにアタックすることができたと思います」と、川井はここまでの戦いを振り返る。

 ただ、今シーズンは、得点だけでなく、ボール運びやボールキープにパスさばきといった点でも安定感を感じさせるが、そのことに関しても「昨シーズンよりプレータイムが伸びていることだったり、求められていることが自分でも分かったりして、ちょっと自覚が出たかなと。自信にもなっているので、それがいい方向にいっていると思います」と、言う。

川井はコミュニケーションを取りながら、伸び伸びとプレー [写真]=田島早苗

「どこと対戦しても渡邉(亜弥)さんのマークが厳しくなるのは同じ。そこで誰がもう一人、先頭に立って切って行かないといけないとなったら、それを『私がやらないと』と思っているし、(古賀京子)ヘッドコーチからもそれを求められていると思います」と、役割が明確になっていることも大きいのだろう。加えて、「練習中からHCがコミュニケーションを取ってくれるし、チームの中に『何かあったらすぐ伝えるように』というのがベースにあるので、先輩たちも私の意見を聞いてくれた上で話をしてくれる。言いやすい、聞きやすいという環境があると思います」ということも、伸び伸びとプレーできている一因かもしれない。

 初となるセミファイナルの舞台でも臆することなく戦った22歳。だが、セミファイナルは2戦先勝方式のため、喜ぶのはまだ早い。あと一つ勝たなければファイナルへは進めないのだ。

「三菱電機はディフェンスのチームなので、私自身もディフェンスをもう少し頑張らないと。まずはディフェンス頑張り、オフェンスでは今日(第1戦)のようにインサイドとアウトサイドをうまく使っていきたい。みんなで声を掛け合って、いつも通り戦いたいと思います」と、成長著しいガードは、24日行われるセミファイナル第2戦に向けて気を引き締め直していた。

「まずはディフェンスから」と気合いを入れる川井。第2戦でも注目だ [写真]=田島早苗

文・写真=田島早苗