女子日本代表でWリーグのJX-ENEOSサンフラワーズに所属している渡嘉敷来夢が女性レーシングドライバーの小山美姫と東京都内にて「Honda♯USLETE 対談」を行った。
「#USLETE」とは、「私たちの“US”とアスリート“athlete”」を組み合わせた造語で、モータースポーツや企業スポーツ選手など、ホンダに関わるアスリートたちの挑戦を通じて、多くの人の中にあるチャンレンジングスピリットをホンダが応援するプロジェクト。今回は“世界に挑戦する女性アスリート”と銘打ち、競技は違えど、世界を舞台に戦っている2人のアスリートがそれぞれの思いを語った。
今年スタートした女性ドライバーだけの世界選手権である『Wシリーズ』に日本人で唯一参戦した(7位)小山は、5歳からレーシングカートを始め、9月5日に誕生日を迎えたばかりの22歳。将来の夢はF1レーサーだという。イベントでは、まず小山が登場し、5月~8月の期間で行われたWシリーズを振り返った。
その後、渡嘉敷が登場し対談へ。「22歳の時の自分はこんな感じでした」と渡嘉敷が言うように、互いに思考が似ていると認める小山との対談は、初対面とは思えないほど和気あいあいとした雰囲気の中、進んでいった。
子供の頃や自身の性格など話は多岐に渡ったが、例えば、“モットー”を問われた2人は、渡嘉敷が「後悔したくないなら始めればいい。後悔したくないなら一歩踏み出せばいい」に対し、小山が「勇気は一瞬、後悔は一生」。偶然にも同じ『後悔』の文字を使うなど、いたるところで共通点があった。
何かに挑戦する時は「自分の意志で決める」と、声をそろえる2人。渡嘉敷は小山に対し、「めちゃめちゃ熱くて親近感が沸きました。アスリートとしてお互いに刺激し合えるし、若いエネルギーを吸い取れれば」と語り、小山も「いろんなアスリートの方と会ったけれど、ここまで賛同できることもありませんでした。先輩と同じようなマインドだと分かって刺激になったし、励みにもなりました」とコメントした。
すでに渡嘉敷が出場予定のWリーグ開幕戦を小山が見に行く約束もしているようで、すっかり意気投合した2人。今後に向けて、「今年は“活かす年”にするはずが“学ぶ年”になってしまったので、2020年はその学んだことを活かせる年にしたいです」と小山。一方の渡嘉敷は、9月末に控えるアジアカップでの4連覇や10月に開幕するWリーグでの12連覇への抱負を語り、さらには来夏の東京オリンピックへの熱い思いも言葉に乗せて、対談は終了した。