トヨタ自動車アンテロープスは、水島沙紀が2019―2020シーズンをもって現役を引退することを4月21日、チームの公式ホームページとSNSを通して発表した。
高速リリースから放たれる3ポイントシュートが武器で、運動量も豊富な水島。中学時代に全国大会出場を果たすと、桜花学園高校時代には渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)らとともに2年生の頃からスターターを担い、幾多の全国優勝を経験した。
その後、東京学芸大学を経てトヨタ自動車に入団。3シーズン目からはスターターに定着し、勝利に貢献した。
水島といえば、Wリーグでは大神雄子(トヨタ自動車アシスタントコーチ)の現役最後となった試合、2017-18シーズンの3位決定戦にて試合終盤に逆転となる3ポイントシュートシュートを決めて劇的勝利に貢献したことが印象に強い。
また、日本代表では2017年の『FIBA女子アジアカップ』決勝でオーストラリアを相手に劣勢の中、後半に7本の3ポイントシュートを決めて優勝を引き寄せたことは記憶に新しいところだ。
引退に際し、水島はチームのホームページにてファンやトヨタ自動車の従業員に向けてコメントを送った。
「いつもたくさんの応援をありがとうございます。2019-2020シーズンをもって現役引退します。特に変則的で慣れないリーグ戦で、最後は感染症の影響により残念な終わり方になってしまいましたが私にとっては悔いのない1年間でした。
そしてあっという間の6年間でこの場にいなければ味わえない経験をたくさんさせていただきました。
トヨタ自動車 従業員の皆様
いつもご理解ご協力そして沢山の応援ありがとうございました。
皆様からのサポート、応援があり、素晴らしい環境のもとでのびのびとバスケットボールをすることができました。ありがとうございました。
ファンの皆様
どんな時も支え応援してくださったファンの皆様にはとても感 謝しています!
最後まで戦えなかったことが少し心残りではありますが今まで沢山の応援ありがとうございました!これからは皆さんと一緒にアンテロープスを応援したいと思います!
会場でお会いすることを楽しみにしています!
6年間、本当にありがとうございました」
水島は、先日引退を発表した篠原恵、山本千夏(ともに富士通レッドウェーブ)と同級生。実力やタレント性のある選手が多い『渡嘉敷世代』の一人として女子バスケット界を盛り上げたが、惜しまれつつも今シーズンをもってユニフォームを脱ぐこととなった。