2021.03.31

トヨタ自動車の栗原三佳と西澤瑠乃が現役生活にピリオド…有終の美を飾る

自身初のリーグ制覇を成し遂げ、有終の美を飾った栗原(中央)[写真]=W LEAGUE
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 3月30日、トヨタ自動車アンテロープスは栗原三佳と西澤瑠乃が2020-21シーズンをもって現役選手としての活動を終え、引退することを発表した。

 大阪府出身で現在31歳の栗原は、177センチ68キロのフォワード。大阪薫英女学院高校から大阪人間科学大学を経て2012年にトヨタ自動車に入団すると、3ポイントシュートを持ち味に2012-13シーズンの皇后杯優勝に大きく貢献した。2016年のリオデジャネイロ五輪では大会全体3位(51.1パーセント)の3ポイント成功率で日本のベスト8進出の原動力に。今シーズンは18試合に出場し、平均2.8得点を記録。自身初のWリーグ優勝を勝ち取り、現役選手としての幕を閉じた。

 千葉県出身で現在26歳の西澤は、167センチ63キロのガード。昭和学院高校卒業後の2013年に日立ハイテククーガーズへ入団し、2019年にトヨタ自動車に移籍した。今シーズンは9試合に出場し、平均2.1得点1.0アシストを記録。Wリーグでの8年目のシーズンを終え、現役引退を決断した。

 栗原と西澤は発表に際して以下のとおりコメントしている。

 栗原三佳「9年間在籍しましたが、毎年毎年内容の濃い1年1年でした。いつも力になってくれたチームメートには感謝しかないです。みんなのおかげでここまで頑張ることができましたし、OGの方々にも感謝したいです。そしてこの9年間でオールジャパン初優勝とリーグ初優勝ができたので、本当に思い残すことはありません。現役選手とOGの方々の悲願達成ができてうれしく思います。

 トヨタ自動車従業員の皆様、今までたくさん応援して下さりありがとうございました!特にリオのオリンピックのときは、部署内でパブリックビューイングまでしていただいて、応援してくださったので本当にうれしかったです!皆様の声が励みになりました。

 ファンの皆様、毎年毎年アンテロープスの応援をしていただきありがとうございます。いつもいつも応援してくださったファンの方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。引き続きアンテロープスの応援よろしくお願いします」

 西澤瑠乃「いつもたくさんのご声援ありがとうございます。2020-21シーズンをもって現役引退します。“上手くなりたい、日本一になりたい”その想いだけで覚悟を決めてアンテロープスに入団することを決めました。個々のレベルはもちろん、バスケへの想いが強い選手たち、その中でプレーできることは本当に楽しかった。でもそれ以上に苦しく辛い毎日でした。

 今まで気づけなかった課題にぶつかり、多くのことを学び、みんなから吸収しようと必死でした。試合に出たい、チャンスがほしいと何回も思い、納得できないこともありました。自信をなくし自分を見失うこともありました。プラスの変化を自分で感じることができたからこそ、コートに立って私らしさを皆さんにお見せするチャンスがつかめずとても悔しいです。でも、どんな時も同じ場所を目指す仲間たちがいたから私は頑張れました。『移籍した意味があったのか?』と言う人もいます。私にはありました。たくさんのご指導とサポートしてくださったスタッフの方々、成長するきっかけをくれた選手のみんな、本当に感謝しています。

 今までご指導してくださった方々、応援してくださった方々、ありがとうございました。Wリーグの関係者の皆様8年間ありがとうございました。従業員の皆様、ファンの皆様、いつも背中を押してくださりありがとうございました。皆様に支えられて私たちは日本一になれました。日立ハイテククーガーズの関係者の皆様、スタッフ、選手、OGの方々6年間一緒に戦ってくださり、右も左も分からない未熟だった私を育ててくださりありがとうございました。そして離れていてもどんなときも愛してくれた家族、ありがとう。これからの第2の人生、やりたいことがたくさんあります。これからも私らしくチャレンジしていきます!素敵な仲間に出会えて幸せです。ありがとうございました」

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