2021.10.14

【Wリーグ注目選手】東京羽田・津村ゆり子「今シーズンはガードにも挑戦しています」

Wリーグで4シーズン目を迎える津村ゆり子 [写真]=東京羽田ヴィッキーズ
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 いよいよ10月16日より第23回Wリーグが開幕する。東京オリンピックや女子アジアカップに出場した選手をはじめ、それぞれが頂点を目指して挑む新シーズン。バスケットボールキングでは全13チームの注目選手にインタビューを行った。

 第10回は東京羽田ヴィッキーズの津村ゆり子。東京医療保健大学時代はインカレ優勝、最優秀選手賞を獲得するなどの実力の持ち主。4シーズン目となる今シーズンは新指揮官のもと、ポイントガードにも挑戦しており、注目の選手だ。

今シーズンは今まで以上に「暴れる!」

――昨シーズンはチームとして個人としてどのようなシーズンでしたか?
津村 チームとしては、負けも多くて自分たちのやりたいこと、やるべきことがシーズンを通してできなかったと感じています。個人では、数字的にもいい結果を残せず、得点など目標の数字を達成できなかったので、すごく悔しいシーズンになりました。

 個人として、うまくいった時もあればいかなかった時もあって、うまくいった時にそれを継続できなかった。波があったと思います。

――今シーズンに向けて取り組んでいることはありますか?
津村 今シーズンはガードにも挑戦しています。最初は、本橋(菜子)、軸丸(ひかる)というポイントガードが2人いる中で、2人のように私がガードをできるのかなという不安があって、練習が始まった時もなかなかうまくいかずに悩みました。でも、佐藤謙介アシスタントコーチから、私は本橋、軸丸にはなれないけれど、2人も私にはなれないということを言ってもらって。それはそうだなと思ってからは、自分が思うガード、自分らしいガードでいいんだと、吹っ切ってやることができています。今シーズンは、2、3番ポジションをやりながら、ガードの時間帯もあると思います。

――今シーズンより指揮を執る萩原美樹子ヘッドコーチがガードに抜てきしたわけですね。
津村 はい。今までガードはやったことないのですが、ヘッドコーチは私のことを大学時代から知っていることもあって、大学の時はピックアンドロールを多くやっていたので、その強みを生かしたいと言ってもらいました。あとは走る力も買ってくれていて、1番ポジションへのディフェンスにも期待をしてもらっています。

――自分らしいガード像は見えてきましたか?
津村 私は長い時間ボールを持つのが苦手で、ミスも多いです。そこはまだ課題として残りますが、(9月上旬の)オータムカップを通じて、バックコートから突破してアドバンテージを作るということに手応えを感じたし、強みになると思いました。

――今シーズンに向けての意気込みをお願いします。
津村 今シーズンは新しいヘッドコーチのもと、一からチーム作っています。(3試合を戦った)オータムカップでの手応えもあり、チーム全員で戦えている、共通理解を持ってやれていると感じます。一人ひとりのやるべきことやチームとしてのやるべきこともかなり明確なので、それをどれだけ徹底できるか。徹底できれば上位チームにも戦っていけると思います。

 個人的にはスタッフからも『もっと暴れるように』というようなことを言ってもらっているので、相手にとって『この選手が出てくるとかき乱してくるな』と思わせるようなプレーをしていきたいです。

――最後にファンに向けてのメッセージを!
津村 コロナ禍ではありますが、みなさんにたくさん会場に来ていただきたいと思います。新しい東京羽田をお見せできるように頑張りますので、今シーズンも応援よろしくお願いします。

「クオリティ・オブ・ライフの向上です‼」
「最近引っ越しをしたのですが、今は家具集めというか、隙あらばニトリに行って家具を見ています(笑)」
 新居での過ごしやすい空間を作るため、こだわっているのは家具選び。「クオリティ・オブ・ライフの向上って感じです」と笑顔を見せる津村が最近買った家具はダイニングテーブルで、「4人用を買っちゃいました。椅子も4脚。一人暮らしなのに…。今は一人で寂しく食べています(笑)」と言う。それには、今はコロナ禍のため実現はできていないのだが、「友だちやチームメートが家に来た時に一緒にご飯を食べたいなと思って」という思いがある。お気に入りの空間で過ごす時間が、津村にとってもくつろぎの時間となっているようだ。

津村は毎試合2桁得点を目標に、試合に挑む [写真]=Wリーグ

取材・文=田島早苗

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