2021.11.08

シャンソン化粧品がENEOSに勝利し今季初白星…指揮官は「リバウンドで負けていなかった」

自らの得点で勝利へと導いたシャンソン化粧品の小池(写真は10月24日デンソー戦より)
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 第23回Wリーグは11月5日~11月7日の期間で第4週の12試合が行われた。

 その中で11月6日、シャンソン化粧品シャンソンVマジックが今シーズン初勝利。宿敵ともいえるENEOSサンフラワーズからうれしい1勝を飾った。

 出だしこそENEOSに先手を許したものの、シャンソン化粧品は中盤以降、積極的な攻めから得点へとつなげていく。加えて、果敢にオフェンスリバウンドに飛び込み、セカンドチャンスから加点。速攻も決まり、第1クォーターを終えてシャンソン化粧品が32-18と14点のリードを奪った。

 第2クォーターでもENEOSの得点を11に抑えたシャンソン化粧品。後半はENEOSにじりじりと点差を詰められるものの、苦しい時間帯に野口さくら、小池遥らの得点で10点前後のリードをキープする。ENEOSから移籍した大沼美琴もガッツあるルーズボールで気を吐くなど、最後まで攻め気のプレーを見せたシャンソン化粧品が80-76で勝利した。

 ENEOSは193センチの渡嘉敷来夢をはじめ、渡嘉敷同様に膝の大ケガから復帰した190センチの梅沢カディシャ樹奈らインサイドで強さを見せるチーム。その高さに対してシャンソン化粧品は、チームディフェンス、チームリバウンドで対抗した。終わってみればリバウンド総数はENEOSの37本に対してシャンソン化粧品は45本。「リバウンドで負けていなかった。スモールボールのバスケットがうまくいったことになると思います」と李玉慈ヘッドコーチもリバウンドを勝因に挙げていた。

 加えて指揮官は「選手が一つになっていました。足りない部分はいっぱいあるのだけれど、全員のやる気があって、ベンチでもみんなが声を出して励ましていた。そういったことが勝利につながったと思います」とも語った。

「ディフェンスからブレイク、合わせのプレーでズレを作ることができました」とはキャプテンの小池。自らも21得点14リバウンドをたたき出した。「まだまだこれから。全員が成長できるように頑張っていきたい」と小池。李ヘッドコーチも「若くてこれからのチームなので、勝つ喜び、勝ちを覚えていけば、もっとよくなるのではないかと思います」と目を細める。

 翌日の第2戦では敗れたものの、価値ある一勝を挙げたシャンソン化粧品。次戦は、前回覇者・トヨタ自動車アンテロープスと対戦する。

取材・文=田島早苗

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