2022.01.05

赤穂ひまわり、年女の誓い…2022年は昨年を越えるような一年に

2022年も一層の飛躍を誓ったデンソーの赤穂ひまわり [写真]=W LEAGUE
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

 東京オリンピックで銀メダルを獲得し、その後のアジアカップでも優勝。同大会ではMVPも獲得した赤穂ひまわり(デンソーアイリス)は、日本の次世代を担うエースとして期待がかかる選手だ。

 高い運動能力を持つ184センチのオールラウンダーは、ドライブや年々確率が上がっている3ポイントシュートなどで得点を奪うが、何といってもリバウントが魅力。跳躍力を生かし、高い位置で豪快にボールを奪う様には、度々会場でどよめきが起きるほどだ。加えて、豪快なブロックも必見で、あらゆる面でスケールの大きなプレーを見せている。

 赤穂の所属するデンソーは、12月の皇后杯で準優勝。この大会で赤穂は準決勝で約37分、決勝では約33分出場した。準決勝後のオンライン会見では指揮を執るマリーナ・マルコヴィッチヘッドコーチが「私の(バスケット)人生においてディフェンスができない選手とプレーすることは基本的にないと考えているので、37分プレーしているということから分かる通りディフェンスでいい働きをしている」と語るなど、ディフェンス面での貢献も大きい赤穂。デンソーにおいて欠くことのできない存在となっている。

 皇后杯以降は「少しだけドライブに行く回数を増やそうと思っています。皇后杯の決勝も行こうと思えば行けたという場面があったので」とドライブに対する意識が高まったとのことで、「フィニッシュのバリエーションももっと増やしたい」と意欲的だ。

 年明けの1月1日と2日に行われた東京羽田ヴィッキーズと試合でも幾度となくドライブを試みており、得点源の髙田真希が足のケガの影響で不出場となった中、2試合を通して2桁得点と気を吐いた。

 そんな赤穂は今年の8月で24歳となる年女。「干支の中では寅って一番かっこいいですよね」とほほ笑むが、特に年女だからという意識はないという。それでも、「福を呼び込めるように、みんなにいい効果をもたらせるように。寅のように力強く頑張ります!」とコメントした。

 また、「子供の頃、家で使う箸が、(双子の)雷太(千葉ジェッツ)と私は寅の絵柄でした。妹のかんな(日本体育大学)は巳年なので蛇の絵が書いてあったと思います」というエピソードも教えてくれた。

 寅年でいえば、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)、オコエ桃仁花(富士通レッドウェーブ)など、現在のWリーグでも活躍している選手が多い世代。「自分たちの代で盛り上げていけるようにしたいですね」と力を込める。

「昨年の2021年が今までの中で一番濃い、良い一年だったので、それを越えられるような思い出を作りたいです」と2022年での抱負を語った赤穂は、最後にこう言葉を発した。

「それにはまず、デンソーで優勝すること。そうすれば2021年を越えられると思うので、頑張りたいです」

年女、赤穂ひまわりの“タイガーポーズ” [写真]=バスケットボールキング編集部


文=田島早苗

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