2022.10.15

【Wリーグ開幕特集】連動性と協調性のあるプレーから勝機を見出す三菱電機

三菱電機を支える渡邉(左)と根本 [写真]=兼子慎一郎、Wリーグ
中学や高校、大学などの学生バスケットをはじめ、トップリーグや日本代表と様々なカテゴリーをカバー。現場の“熱”を伝えるべく活動中。

第24回Wリーグは10月19日、国立代々木競技場第2体育館で行われるトヨタ自動車アンテロープスとENEOSサンフラワーズの一戦で開幕。新たに姫路イーグレッツが加わり、14チームによるリーグ戦がスタートするとする。ここではその14チームを紹介。激しい戦いの火蓋が切られる前に、チーム状況を確認してほしい。

文=田島早苗

 渡邉亜弥、小菅由香、根本葉瑠乃、西岡里紗という不動のメンバーを擁する三菱電機コアラーズ。渡邉は苦しい場面での得点などチームを支えるエースであり精神的支柱で、根本は、当たり出したら止まらない3ポイントシュートを武器とする。また、東京オリンピックの3x3女子日本代表でもあるセンターの西岡は、体の強さを生かしたプレーで、リング下で得点。安定感のある小菅は、マルチな動きが光るオールラウンダーだ。

小菅はマルチな動きが光るオールラウンダー [写真]=兼子慎一郎


 ここ数シーズン、チームを支えているこの選手たちがコンビネーション抜群の動きから得点を演出。長い時間をかけて築き上げた息の合った連携プレーは見事といえる。

 そして、このメンバーに司令塔として加わるのが藤田和、笠置晴菜、見﨑南美らだ。

 特に藤田は、昨シーズンの23試合中17試合でスターターとして出場。共通認識のもとで動くスタイルの三菱電機において司令塔の存在は大きいが、藤田は、「(入団)2年目にしてこれだけのことができるのは高評価です」と、昨シーズンに古賀京子ヘッドコーチが語ったように、昨シーズンも持てる力をしっかりと発揮した。とはいえ、まだ課題もたたくさんある。その課題と手応えを持って迎える3年目のシーズンは、さらに指揮官が求めるバスケットを体現してくれるに違いない。

アンダーカテゴリーから大舞台を経験している藤田 [写真]=兼子慎一郎


 インサイドでは、センターの濱口京子が堅実な動きでチームの潤滑油となるようなプレーを披露する。ルーキーで188センチのダフィ ハディの加入も大きい。

 また、スモールフォワードの永井唯菜は、177センチながらリバウンドに強い選手。ここ一番での働きなど、頼もしさも持ち合わせている。

 昨シーズンは、プレーオフのセミクォターファイナルでシャンソン化粧品シャンソンVマジックに72−73と1点差で敗れ、シーズンを7位で終えた三菱電機コアラーズ。3シーズン連続でキャプテンを担う渡邉は、「一戦一戦、目の前の試合を大事にやっていきたいと思います」と開幕会見の席でシーズンへの思いを発した。

 まずは開幕戦。昨シーズンで苦い思いをしたシャンソン化粧品を相手に連勝し、好スタートを切りたい。

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